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鬼ぞろぞろ

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                                 「鬼ぞろぞろ」   
                            舟崎克彦/文  赤羽末吉/絵
                               1978年 偕成社




ある日突然、透明人間になったら、どうしますか?

「世間を騒がす不思議なこと」が、何でもできて・・・

欲しかったあれも、食べたかったこれも、何でもこっそり手に入り・・・

無賃乗車でどこでも行けて、高級ホテルや一流旅館にもぐり込み・・・

銀行ギャングも捕まる心配なんてなく、いやそもそも、お金なんて必要ない・・・

透明人間、なんてステキ・・・!


でも・・・、

透明人間は、存在してても誰にも認められない・・・

いてもいなくても、誰も気にしない・・・

ジブンナンテ ドウセ ヤクタタズ ジブンナンテ ドウセ イタッテイナクタッテ・・・

ふふふ、

透明人間って、まるでダレカサンみたい・・・

透明人間、やっぱりヤかな・・・!

でもやっぱり、ちょっとは憧れる、透明人間。


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今は昔、大晦日の夜おそく、都のほとりを、身分の低い侍が歩いていると、
行く手から、松明を灯した行列がやって来た。近づく影を見ればそれは、鬼の行列であった。
鬼に見つかった男は、もはやこれまでと観念したが、鬼たちは口々に男に唾を吐きかけ、歩み去った。
すると不思議、鬼の唾で男の姿がすっかり消えて、男が家に帰っても、誰一人、男の姿に気づかない。
男は元の姿に戻ろうと、神仏の力にすがるため、三条の六角堂へ出かけ、一心に観音様に祈り続けた。
腹が減ると、参拝客の弁当を盗んで食べた。むろん、誰も気づかない。
男はそのうち、うまいことを考えついた。・・・どうせ見つからないのなら、ひと儲けしてくれよう・・・。
悪さを覚えた男は、またたくまに財宝をためこんだ。あとは観音様が元の姿に戻してくれればいうことなしだ。
そんなある日、男は夢の中で、観音様のお告げを聞いた。
   日が昇ったらここを出よ。そして初めに出会った者のいうことを聞くがよい。
   幸福になるもならぬも、お前次第じゃ。
翌日、男が最初にあったのは、見るからに恐ろしげな牛飼いであった・・・・


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さて男は、悪に落ちてしまうのだろうか。それとも男の本性は、善であるのだろうか。
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by haruno-urarano | 2009-10-18 16:21 | 日本の絵本