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旅するベッド

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                               「旅するベッド」
                      ジョン・バーニンガム 作 / 長田弘 訳
                            2003年 ほるぷ出版



子どものころ憧れたことのひとつに、ベッドに眠る生活があった。
もっと正確に言うと、ベッドを半分起こして床に就いたままお食事をする生活に、とっても憧れた。
ベッドに身を起こして温かいスープをすすり、お絵かきをしたりお話をしたり・・・
ああ、今考えても、すっごく素敵。

夢を実現すべく、風邪をひいて学校を休んだとき、
敷布団の下に座布団をいっぱい詰め込んで高くして、
ベッドに身を起こす病がちなか弱き美少女を演じてみた。
だけど。
はかなげな美少女に座布団はやっぱり絵にならないし、背中が平らじゃなくて、寝心地が悪かった。
だからずっと、本物のベッドに眠る生活に憧れていた。

おまけに私は、三度のご飯とお八つと眠ることが大好きだった。
よく「人は一生の三分の一を眠って過ごす」と言うけれど、
私の場合は人生の半分を眠って過ごすかもしれない、それもまた悪くないと思った。
朝目が覚めると、「早く夜にならないかな~。また寝られるのに」と、よく思った(今も思う)。

もひとつおまけに、私はずっと、旅をこよなく愛してきた。
職業は「旅人」でありたいと思ったこともある。

だからつまり、この絵本は私の夢をひとつに集めたみたいな本なのだ!
ベッドの上で眠れて、寝ている間に旅ができる!どこへでも、自由に!!
ああどこへ行こう!どこへでも行ける!!毎晩!!!ベッドに寝ながら!!!!!!!


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そんな夢のような古いベッドを手に入れたジョージー。
でもね、魔法のベッドを使うには、「おまじない」を唱えないとならないの。
おまじないの文句がベッドの頭に書かれているのだけど、もう字かかすれててよく見えない。
最初の字は「M」・・・、えーと・・・最後が「Y」・・・あとは、わかんない!!

「マネー」、「メイティ」、「マミー」、「マーキー」・・・・・・・・・
一日目の夜、ジョージーは色んな言葉を試してみたけど、魔法は起こらなかった。

次の朝、
「月へ行ってきた?アマゾンをさかのぼった?」
家の人にからかわれた。
そうそう、大人ってやつは、たいていそうよ。だから、もう教えるもんか!ね、ジョージー!
二日目の夜、ジョージーはまた魔法の言葉を・・・・

言い当てた!!!!!!!


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長じて私は何年もベッドに眠る生活を体験した。リクライニング・ベッドではなかったが。
今はまた布団に眠る生活を送っている。
そしてやはりベッドが欲しい。
理由は万年床でいられるから。
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by haruno-urarano | 2010-01-05 11:00 | 翻訳絵本