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花いっぱいになあれ より


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満開の桜とピカピカの一年生。今年は久しぶりに、そんな春だったな。
桜が咲くのも入学式も、やっぱりずっと、四月がいいな。ニッポンだもの。


4月も半ばというのに雪が降るとはビックリだけど、
今年ももう、花いっぱいになる季節だね。

花いっぱい、花いっぱい、花いっぱいにな~~~あれ!!


今日の絵本はこちら

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       光村ライブラリー第一巻 「花いっぱいになあれ ほか」 2002年 光村図書出版


               より、「チックとタック」 千葉省三・作/安野光雅・絵

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学校の勉強が好きだと思ったことはないし、成績がよかったこともないけれど、
4月に配られる新しい教科書は、
ちょっと酸味の効いたプリンの香りがして、
毎年思いっきり鼻をつけて、匂いをクンクン嗅ぐのが大好きだった。

国語も好きではなかったけど、国語の教科書のお話を読むのは大好きだった。
「きかんしゃやえもん」は、すっかり暗記してしまって、いつも家の中で暗唱していた。
「わたしはだれでしょう」は、友だちとクイズを作りながら下校した。
そしてずぅーっとずぅーっと、一番好きだったのは、「チックとタック」のお話しだった。

家にもボンボン時計があったから、チックとタックに会える気がした。
会いたかった。夜中になって、チックとタックがこっそり出てくるのを見たかった。

小人が大好きだったから。いつも小人と遊んでいたから。
チックとタックとだって、絶対仲よくできるに決まってるのに、
私は夜中がいつ来るのかを知らなかった。

チックとタックと会えないまま、何十年も過ぎてしまった。
でも忘れたことなんかない。
もちろん、普段は忘れてる。
時々思い出しては、ああ・・・チックとタックに会いたいな、と思うのだ。

光村ライブラリーが出版されることを新聞で知ったとき、絶対欲しいと思ったけど、
刊行となる頃、私は日本にいなかった。
帰国して、やはりチックとタックに会いたくなって、
やっと会えた二人は・・・なんと。

私の安野さん。
チックとタックを描いたのは、私の安野さんだったなんて!

小学生のときは、ちっとも知らなかった。
安野さんと、チックとタック、ますます、ますます愛おしくなった。
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by haruno-urarano | 2010-04-09 23:39 | 日本の絵本