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イワシダラケはどこにある?

AJITOの2階から夕陽を撮った。

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小野竹喬の → この絵 を思い出した。

生誕120年展は昨年から楽しみにしていたけれど、やっぱり行けなかった。
130年展も、あるかなぁ。あってほしい。

ずっと昔、友人と車に乗っていたら、あんまり夕陽がきれいなので、
思わず夕陽に向かって走っていったことがある。
でも、夕陽のありかには、着けなかった。

もっと昔、大学に通う車の中から眺める冬の浅間山がとても好きで、
ある日、大学に行くのをやめて、
浅間へ向かって走っていったことがある。
でも、チェーンがなくて、浅間の雪山までは、行けなかった。

パリで。ある美術館の窓からすばらしく気に入った建物が見えたので、
よしあそこへ行こうと、すばらしい場所へ向かって地下鉄に乗ったことがある。
でも、地下鉄に乗ると景色が見えなくて、この辺だろうと降りた場所からはもう、
あのすばらしい建物は見えなかった。

目的地へは着けなくても、
目的は達成しなくても、
それに向かっていくという、
行為が楽しい。
目的が果たせないことは、
いけないこととは思わない。
楽しみが残っているって、
うれしいじゃないか。
(もちろん念願がかなったら、最高)



今日の絵本はこちら

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          「イワシダラケは どこにある?」 ヴェラ・エッガーマン 作/小森香折 訳
                         2005年  にいるぶっくす



カッコよすぎる表紙が、大のお気に入り。
カッコよすぎるネコたちは、実は冒険家。
ただし「俄か」冒険家。

ネコだって人間だって、好きなものには夢中になる。
好きなもののためなら、冒険だって喜んでする。

「イワシダラケ」
という名の島があるらしい。
缶入りじゃない、生のイワシが山のようにある島らしい。

ネコたちは腹ペコ。
おまけに飼い主はいつ帰ってくるかわからない。
ならばゆこう!
いざゆかん、「イワシダラケ」!


私はコロッケが大好きだけど、
「コロッケダラケ」島があると聞いても、絶対に行かない。
にぎり寿司も大好きだけど、
「ニギリズシダラケ」島があると聞いても、多分行かない。

でも。
「ブツゾウダラケ」島があると聞いたら、何としても行く!
そうか。
私が仏像を好きなくらいに、ネコは鰯が大好きなんだ!


大好きなものを探し求めるネコたちの表情の、何と楽しそうなこと。
冒険につきものの危険に出くわした時の顔が、また何とも愉快。


でも。
所詮は「俄か」冒険家。
というより、腹ペコのネコ。
永遠にイワシダラケの夢を見続けるのかな。
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by haruno-urarano | 2010-05-05 09:17 | 翻訳絵本