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画集 赤羽末吉の絵本

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                   「画集 赤羽末吉の絵本」 2010年 講談社




2010年5月から9月まで、東京と安曇野のちひろ美術館で、赤羽末吉の生誕100年展が開催されました。


昨年から赤羽末吉の生誕100年に関するイベントが開かれるのを楽しみにしていましたが、9月末の展覧会終了間際になって、ようやく安曇野まで出かけることができました。


東京の展覧会では、私の大好きな「おへそがえる・ごん(ごんちゃんの紹介は→こちら)」 の制作過程のダミーが展示されていたそうです。東京展と安曇野展では展示内容を変えるとの情報を見たので、「ごん」のダミーはあるかなぁ、あればいいなぁ・・・と思っていたのですが、残念無念、ダミーはなくて、原画が2枚展示されているだけでした(安曇野展でのダミー展示は確か「ほしになったりゅうのきば」・・・だった、と思う。もう忘れちゃった!)。


それでも、いくつの色も使っていない作品の「ごん」ですら、絵本と原画ではこんなにも色合いが違ってしまうとは。和紙に日本画の絵具を使って描かれた作品は、どう頑張ってみても、印刷でその美しさや柔らかさが再現されることはないのでしょう。赤羽末吉さんだって原画と絵本の出来の違いは当然わかっているだろうに、それなのに、ここまで・・・。実際に出版されている絵本を見ても特に欲しいとまでは思わなかった作品が、原画を見たら全てが欲しくなってしまった。それは原画の美しさに魅せられたためだけではなく、作者の魂を感じてしまったためかも知れない。


50歳で最初の絵本を出してから80歳までの30年間で90冊。この数字はすごいものだと思います。1つ1つの作品にスケッチ、設計図、ダミーは3段階にも4段階にも分けて作り、それからやっと本描きをする。数年かかりで作った作品もある。代表作の「スーホーの白い馬」は、1961年に「こどものとも67号」として出されたものを再度描き直したものでした。今回初めて「こどものとも」版の作品を見たけれど・・・赤羽さんごめんなさい、私はこっちの方が好きです。でも2年という歳月をかけて作り直した情熱に、それほどまでの大陸への思いに、ただただ敬服するしかありません。


何を基準に絶版にするのか知らないけれど、今はもう出版されていない作品もずいぶんあります。赤羽絵本90冊全てを手に入れるのは無理だろうけれど、コツコツと収集していこうと決めました。あ、いや、コツコツしていたらそのうちまた絶版になってしまうかもしれないから、急がないとダメなのかもね。こりゃ大変だ。


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by haruno-urarano | 2010-10-02 11:06 | 日本の絵本