今日の絵本はこちら。
「きつねがひろった イソップものがたり Ⅰ」
安野光雅 1987年 岩波書店
この絵本は
コン君というきつねの子が、森のはずれで拾ったものです。
なんだか面白そうなので、
とうさんに見せようと思って、持って帰りました。
とうさんは、これは「本」というもので、人間が読むのだと教えてくれました。
「じゃあ、読んでおくれよ」
と、コン君が言うと、今は眠いからダメ!と、とうさんは言いました。
でもコン君が、しきりにせがむので、とうさんは仕方なく、
いかにも眠そうに、口の中でモグモグ言ったあと、
ようやく読んでくれたのです・・・・
(「
よくばりイヌ」のお話)
「イヌがいました」と書いてある・・・・
見てごらん、ちゃーんと肉を見つけてきた。
あ、思い出したぞ。
水に映ってる自分を、ほかのイヌかと思って、
そのイヌの肉も欲しがって吠えた。
だから
くわえていた肉をポチャンと落としてしまったんだ。
で、よーく見ると・・・
「ざまーみろ、おまえの肉もなくなったか、と言いました」
というお話だ。・・・さてさて、どんなイソップの教訓が出てくるか。
可笑しくてホロリとさせる、
「きつねがひろった シリーズ」
安野さんお得意の世界です。