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おぼえていろよ おおきな木

今日の絵本はこちら。

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             「おぼえていろよ おおきな木」  佐野洋子/作・絵 1992年 講談社



それはみごとな おおきな木があって、
その木のかげの ちいさな家に
おじさんが暮らしていたんだって。

おおきな木はね
春には花がたくさん咲いて
小鳥が集まって来て さえずるし

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木の下では お茶が飲めるし
ロープを縛りつけて 洗濯物を干したり
それから ハンモックをつるして 
お昼寝ができるんだって。

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まだまだ あるよ。
秋には 赤い実がなって
葉っぱが散ったら 焼き芋を焼いて
冬には枝に たくさん雪が 積もるんだって。

そんなおおきな木が 家にもあったらいいね。

ところがね
おじさんは このおおきな木が 気に入らないんだって。

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鳥がピーチクうるさくて 朝は寝てなどいられない。
木の下で お茶を飲んでるとね 
あ!
茶碗の中に 小鳥の フンが!

そんなとき おじさんは 決まって 木をけとばしながら こう言うんだって。
「おぼえていろよ。」

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木の陰のせいで 洗濯物が 乾かないときも
ハンモックで 昼寝から目が覚めたら 毛虫がいっぱいいたときも
集めても集めても 落ち葉が 次々に 落ちてくるときも
木をけとばしながら
「おぼえていろよ。」

ある 冬の日。
おじさん目がけて おおきな木から 雪が落ちてきたんだって。
「おぼえていろよ。」と けとばしたら
雪はますます おじさんの上へ。

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「おぼえていろ!!おぼえていろ!!」

おじさんは とうとう
家から斧を持ち出して おおきな木を 切り倒してしまったんだって。

すると おじさんは

おおきな木の 花が咲かなくて 
春になったのが わからなかったんだって。
小鳥の声が 聞こえなくて
朝寝坊を してしまってんだって。
お茶を入れてみたけど 木陰がなかったんだって。

おじさんは 「ちぇっ」っと言ったんだって。

洗濯をしたけれど ロープをかける枝がない。
ハンモックはあるけれど ぶらさげる 木がない。
秋になったけど・・・
ほうきは あるけど・・・
雪が降ったら おおきな木の 切り株は
すっかり 雪に 覆われてしまったんだって。

雪が溶けると おじさんは 

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切り株の上に 倒れて
おおきな声で 泣いたんだって。
「くっくっくっ。」と
いつまでも 泣き続けたんだって。

やがて おじさんは 泣きやむと

さて 何を見つけたと思う?

どんどはれ。
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by haruno-urarano | 2008-09-03 22:26 | 日本の絵本