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おへそがえる・ごん

今日の絵本はこちら

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          「おへそがえる・ごん」 ぽんこつやまの ぽんたと こんたの 巻
                   赤羽末吉さく・え  2001年 小学館 
              (1986年福音館書店刊行→後絶版を再構成)




雨だもん、ケロちゃんのお話。

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      かえるのごんです ↓ こんちは、ごん。

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      はいこんちは、げろ。




      ごんちゃん、ごんちゃん。お腹に何をかくしてるの?み~せて。

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       ここは、ちょっと みせられない。




       あらケチね。じゃあ・・・

 





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       げろ。ばれちゃった。





       ねえ、じゃあさ。その腰ひもには、何をぶらさげてるの?

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       それは いえない。げろ。





       まあケチね。じゃあ・・・

       だめ だめ! あとで げろ!



  
       はいはい。じゃあね、そのデベソ、どうやって使うの?     

       デベソじゃない! わしの武器じゃ! 




        あら、失敬。
        じゃあさ、その押しボタンみたいな おへそ、押すとどうなるの?


        えへん げろ。 




        ぱく ぱく ぱく

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        わあ くもがでた くもがでた!



       
       すごいよ、ごんちゃん。カッコイイ!

       えへん げろ。




       ちょっと押させて。         
 


       ぽち ぽち ぽち。。
       こつ こつ こつ。
       にゅるにゅる ざらざら。





       あれっ!でない! くもがでなくなっちゃったよ?




       ああそれは ごみが つまった げろ。そこで これじゃ
     
        ・・・・ ・・・・。




       ほら もとどおり。 
       にんげんだって、やっつけちゃうぞ。 えばるな にんげん!
 



       くらえ! へそボタンで ぱくぱくぱく!     
       ありゃ。くもが風で もどってきた。 
       わあ、くるしい。
       たすけて! げろ、げろ、げろ~~。
  




       じぶんのくもに やられるなんて、
       ごんちゃん、ちょっとカッコ悪いね。





       とほほ げろ。
       よた、よた、よた。
       でも、元気をだして、行こう~!げろ~!



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 ***** ***** ***** ***** ***** *****


・・・とまあ、こんな具合で。
この先、おへそがえる・ごんは、おとう探しの人間のけんと友だちになって、
ぽんこつやまへ行って、
そこで化け物に出会って、
手のあるヘビの どん に助けられて・・・・

え?「ぽんたと こんた」は誰だって?


       それは いえない。げろ。


だそうです。是非、この本を読んでみてください。



 ***** ***** ***** ***** ***** *****


でも。
この絵本は、最初に出版された福音館書店の原本とは体裁が異なります。
小学館も、「復刻版」とは称していません。
オリジナルを知っていて、それをこよなく愛するファンの評価はいまひとつのようです。

でもね!

みなさんは、「赤羽末吉」さんと聞いて、どんな絵本を思い浮かべますか?

ももたろう、かさじぞう、だいくとおにろく、かちかちやま、あかりの花、スーホーの・・・・・・

挙げきれないほどの、名作むかしばなしの、正統派の絵本作家という
イメージがありませんか?
その原画の美しさを知った時の感動を、どう説明すればよいでしょう。
原画の前から足が離れず、会場を去るのが惜しくて、
何度も何度も、赤羽末吉の原画作品の前に戻って、佇んでいました。

その赤羽末吉が、こんなにも愉快で痛快な創作絵本を発表していたのです。
大好きな福音館書店ですが、この本を絶版にしたなんて、
実にケシカラン!!!じゃありませんか!!!
小学館版がオリジナルと違っているからといって、
「おへそがえる・ごん」のお話の愉快さは変わっていません。

「おへそがえる・ごん」は、もともと全3巻がありました。
小学館でも、最初の1巻しか出版していません。

ちひろ美術館には、赤羽末吉の遺族から寄贈された、赤羽末吉の全作品があります。
(絵本原画、タブロー、スケッチ、制作メモ、絵本のダミーなど約6000点!)
来年は赤羽末吉が生まれて、ちょうど100年になります。
来年は何か起きてくれないかな・・・・と、夢見るファンは、私だけじゃないはず。


Yahooオークションで、福音館版の絵本の中身がちょっと見られますよ。
  →  ここ


ちなみに小学館版は縦長絵本。福音館のオリジナル版は横長絵本。
そう、「鳥獣戯画」の世界です。


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by haruno-urarano | 2009-06-16 17:27 | 日本の絵本