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カテゴリ:日本の絵本( 69 )

ぞくぞく ぞぞぞ

こう暑い日が続くと、ビールと冷房ばかりじゃ、身体も財布ももちゃしない。
へえ。長谷川休伯なんて人、いたんだ。知らなかった。


今日の絵本はこちら

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                    「きゅーはくの絵本⑤化物絵巻 ぞくぞく ぞぞぞ」
                    企画・原案 九州国立博物館/推薦 水木しげる
                           2007年 フレーベル館



江戸時代初期の「化物絵巻」が絵本になった。絵巻の作者は狩野宗信。
なーんだ「きゅうはく」って、九州国立博物館だ。
九博って、ユニークな収蔵品があるんだよね。見に行きたいけど、遠い。


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小さい頃って、おばけや暗がりやボロ屋が怖かった。

小学校のどっぽんトイレの奥から何番目かの便器から手が伸びてくるって噂の個室には、
絶対に入らなかった。

冬の夕方に街灯のない暗い道で、後ろからコツコツと足音が聞こえると、ゾッとした。

もっと怖かったのは暗い路を歩いていたとき、目の前の宙に突然ボワっと火の玉が浮いたこと。
見知らぬ大人が、タバコに火をつけたんだ。

すごく恐ろしかったけど、誰にも言えなかったことがある。
近所に目玉と口の大きな女の子がいた。転校生だった。
暗くなってから何度もその子と一緒に下校したことがあった。
その大きな目玉が暗がりでギョロギョロと動き、耳まで裂けんばかりの口がパクパクと開くさまは、
まるでヤマンバのようだった。
この子は本当はおばけなんじゃないかと思った。
暗い道を一人で帰るのは怖いけど、その子と一緒に帰るのも耐えがたく怖かった。


でも人間って、化物を恐れるくせに、
なんでそんなに化物ばっかり作り出したんだろう。
本当は化物のこと、好きなんじゃないかな。
だってこの絵本(絵巻)の化物も、どこか憎めない、愛嬌のある化物ばかり。


ほら狐が頭に葉っぱを乗せて、化けてる化けてる。
でも見てごらんよ、あれあれ、シッポが出てるじゃないか。
おやおや、山伏に化けたのは誰だい。灯明の油なんてなめちゃって。
おやまあこのお婆さん、化け猫を見て笑っているよ。


絵本の題には「ぞくぞく ぞぞぞ」とあるけれど、
読んだ後は「ほんわか むふふ」の方がぴったりかな。
「ぞぞぞ」にしても「むふふ」にしても、
じっとりと不快な真夏の暑さをしばし和らげてくれるなら、
化物には滅ぶことなく跳梁跋扈しつづけてくれることを願ってやまない。
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by haruno-urarano | 2010-08-01 15:36 | 日本の絵本

だるまちゃんとてんぐちゃん

今日の絵本はこちら


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          「だるまちゃんとてんぐちゃん」  加古里子  1967年  福音館書店




わがいとしのだるまちゃん。推定年齢は5歳。
「おじゃる丸」と「だるまちゃん」は、私の中の永遠のアイドル。


でも。


「だるまちゃん」絵本の誕生から、既に四十有余年。
永遠のお子さまの「だるまちゃん」も、実はもうじき、50歳。


がーーん。。あの愛くるしいだるまちゃんも、てんぐちゃんも、もう50歳???
あのだるまちゃんが、あのてんぐちゃんが、50歳。。。
50歳の二人なんて、想像できる・・・?


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いや。想像もなにも・・・50歳でも全然違和感ないじゃない。


だるまちゃんとてんぐちゃん、全く年をとらないなんて!
これぞまさしく、永遠のお子さま・・・というか、生まれついてのおじさまなのかな。


でもさすがに50歳ともなれば、だるまちゃんだって、
「てんぐちゃんのような○○が欲しいよぉ~!」
とばかりは言っていないよねぇ~。


どーんな50歳になったかなぁ~。。。
想像してたら、なんか楽しくて楽しくて。。。。


そのうち仕事も手につかなくなり。。。
ついついこんなもの、作ってみたりしちゃったよ。


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ヤツデの葉っぱもいいけどさ、50歳ならこんなのも似合うと思うよ~。
んで、相方のてんぐちゃんには、こんなのどうかな?


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うっはっはっ~~~♪おもしろい~~~~♪
50歳のだるまちゃんと 50歳のてんぐちゃんが 遊んでいました。


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     「それなんだい?」
     「これは北海道のスルメイカの干物じゃよ」
     「ふーん よいものだのう」
     「だるまちゃんこそ ずいぶんよいもの 持っておるの」     
     「おう。ちょうど猪口と肴が欲しのぉ~と思っておったところよ。」 
     「ワシも日本酒が欲しいわい~と思っておったところじゃ。」


わーっははは♪ なんか二人の顔にぴったり~~!!


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よ~~し♪だるまちゃんとてんぐちゃん!今宵はしこたま呑もうぜよ~♪


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あ~~あ。。。。
夢の中でいいから、二人と一緒に呑んでみたいなぁ~。


おっし♪いい夢見るぞ!良い子は寝た寝た~~~♪
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by haruno-urarano | 2010-06-30 10:16 | 日本の絵本

おばけめぐり

松江の友から  ゲゲゲのかまぼこが届きました

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今日の絵本はこちら

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                「おばけめぐり」 瀬川昌男・原作/スズキコージ・絵
                           2002年 金の星社





         いらっしゃい いらっしゃい 
                       おばけめぐりの入り口は   こちら 
        昔のおばけ  最近のおばけ 
                    いつも  そこらへんで  はずかしがっている
                                おばけ
              すみから   すみまで
                             おばけだらけで  ございます
 
    





ところで  おばけとゆうれいって  どうちがうのでしょう ?
      ちゃあんとせつめい  できますか ?



ヒントはこの歌の中に  ありますよ~


     

                      


                         え ?
      おばけなんて  いないって  いうんですか ?
                                   そうですねぇ 
  たしかに昔より  
             ずっと減ってしまいましたねぇ~
                               ではちょっと  参りましょうか
                         おばけめぐり 
                さぁさぁどうぞ  お乗りください 




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ほら  おなじみの 
     ぬりかべ   いったんもめん  かっぱ  あずきあらい  とうふこぞう  ざしきわらし





こんなおばけは  知っていますか ?
   みこしにゅうどう  おぼろぐるま  びわぼくぼく  あかなめ  ふたくちおんな





        こちらは昔はいなかった  最近のおばけ~
                                     トイレの花子さん  口さけ女

 



ほうらね  おばけ  たくさんいるでしょ~?
              こ~んなにいたら  どこかでひょっこり  会うかもね~




    え ? おばけに会ったら  怖いですって~?


                              だーいじょうぶ  
           おばけとの上手な  つきあいかた  お教えしますよ 



                     もし  悪いおばけに会っちゃったら ?
                               だーいじょうぶ  
                 九字の呪文を唱えましょうね


         
             さあこれで  今日からもっと
                          おばけと仲よし



      
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by haruno-urarano | 2010-06-20 18:42 | 日本の絵本

かえるの平家ものがたり

むふふ。
雨の季節はやっぱりケロちゃんだよね♪

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だけど青ケロちゃんはカワユくて大好きなんだけど、
昔っから、モーモー言ったりする、茶色いのは好きじゃ~なかったな~。

だって家の前の寺には昔、池があってさ~、
そこに住んでた茶色いでかいかえるがさ~、
春になるといっつも、ルンルン池から出て来てさ~、
そんでもって車にひかれるわけさ!
もしくは何故か、乾燥しちゃって、ミイラになってるわけさ!

その姿を子どもの頃からずーっと見せられてたんだよ。
春が来るのが、まっさか恐ろしかったねぇ~!
茶色いゲロが嫌いになっても、そら~しかた~ないよねぇ?

でもさ。
もう何十年も前に、
お寺の池もなくなって、
ペチャンコに潰れたゲロちゃんも、
黒コゲミイラになったゲロちゃんも
遠い昔の記憶になったよなぁ~。

でも。
やっぱりかえるは、青いのが好きだな♡

だけど最近、心境の変化が訪れたようだよ!

ちょっと見てみてこの姿♪


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な~んか、憎めない顔してるよね~?


とのさまがえる、ひきがえる、あまがえる、あかがえる・・・


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この沼には昔から、かえるがいっぱい、住んでおったそうだ。


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沼のぬしは、「げんじ」どの。とのさまがえるの、お侍。
げんじどのの沼だから、「げんじぬま」と言うそうな。



       べん べん べん べん ・・・・・・・
 
              ぎおんの おてらの かねのおと
  
                    さらのき さらさら はなの いろ ・・・・・


                            ・・・・・・・べん べん べん べん 
 




今日の絵本はこちら



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                 「かえるの平家ものがたり」 日野十成 文/斎藤隆夫 絵
                          2002年  福音館書店




げんじぬまの夏の朝 
千年杉の木の下に住む しわだらけのがま爺さんが
かえるの子どもに 聞かせてあげた 
むかしむかしの げんじと へいけの 
たたかいの お話だよ。


のんびりと平和な毎日を暮らしていた げんじぬまのかえるたち。
ところがある夏の夜 一大事が起きた。
あおがえるの おばさんが 目玉の光る化け物に かたなきずを 負わされたのだ。

敵が残していったのは
沼の近くに 足跡よっつと 白い長いもの。
化け物の正体 何者ぞ。

一番偉い よりともがえる 
侍大将 よしなかどのに 命令じゃ。

「それはへいけねこの しわざでしょう。
これはへいけの森の むねのりねこの ひげ」
そう言ったのは 女武者の ともえごぜん。


かっせんだ!いくさだ!みんな集まれ!


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一万匹のかえるの侍
えいえいおうと 勇ましくときの声あげ へいけの森へ攻めよせた。

ところが森に着く前に 
敵は突然 木から飛び降り 
かえるの侍を かじる ひっかく 投げ飛ばす。

かえるの侍の 
たんぽぽの槍 松葉の矢 からたちの棘の刀
全然役立たず まけいくさ。
一万匹 退却だ!


そこへ現れたるは 
かじかがえるの ふえふきぼうや うしわかまる!



さてうしわかまる、一体どんな作戦で、へいけねこと勝負する?
続きは読んでのお楽しみ。


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秋の七草美しい
のどかなのどかな、げんじ沼
むかしむかしの物語

べん べん べん・・・
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by haruno-urarano | 2010-06-16 17:36 | 日本の絵本

大志の歌

もう何十年と
思い出すことのなかったことば。

「少年よ 大志を抱け」

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青い空とひこうき雲を見ていたら 
この本を 読みたくなった。


今日の絵本(じゃないかも)はこちら


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                       「大志の歌」 安野光雅 2005年 童話屋



                             前を流れる櫻川
                             後ろは深き筑波山
                             蓮咲く沼のほとりこそ
                             わが故郷の誇りなれ


 
                           
空想界の巨匠・安野さん。

落語のがまの油売りの口上の名調子に酔いしれているうち
「あ、あたしゃがまだ、がまなんだ」
いつのまにか がまに。それも高校生の若人に。

学校には校歌があるはずだ。
ない?
ないのか。
ならば作ろう。



                             朝露ふくむ車前草の
                             群れ咲く下にひそやかに
                             世の行く末を憂いつつ
                             わが少年の日は過ぎぬ




校歌とは、悠々たる大自然を背景に
そこに学ぶ者の高き志を謳歌するものでなければならぬ。
そして「ああ、我ら蝦蟇高等学校」としめくくれば
校歌らしいものができるのだ。



                             霞ヶ浦を遠く見て
                             天に誓いをたてし日の
                             熱き涙は わが形見
                             ああ、筑波山わが母校




ああ
長らく使ったこともない 「嗚呼」という言葉に
すっかり興奮してしまった安野さん もとい がま。

若き日の志の 友情の なんと清らかで 美しかったこと。
そうだ。
これは天下に呼びかけて 
生物の学校の校歌や寮歌を 高らかに謳おうではないか!

ああ 
「第一回 大志の歌の祭り」は
かくして にぎにぎしく 開催されたのです。



蚤小学校の校歌は哀愁たっぷり。
                                                

                               おいらの校長 どこ行った 
                               なんでもいっぱい飲みすぎて
                               人手にかかってつぶされた
                               ああ 我等が蚤の小学校



山猫高等学校は花巻寮の寮歌を斉唱。苦学の様子が伝わるね。


                               岩手おろしにしばれる尾っぽ
                               おいらは山猫 手荒な稼ぎ
                               稼いだ金で 学校へ行くが
                               校長の賢治が 花巻き上げる



鯖高等学校はなぜか伝承歌の鯖節・・・

                          サ・バ・ダ サバダバダ サバダバダ
                              サバダバダ サバダバダ サバダバダ



鼠小学校はありがたい教えを歌にしたよ。


                             台所まではいいけどな
                             不思議な箱には入るなよ
                             そこらに美味しい餌のある            
                             うまい話にゃ気をつけろ
                             ばったん、入ったドアが閉じ
                             二度とそこから出られない




農業大学派虫類学部蜥蜴寮の寮歌は・・・あの。この歌詞 ほんとに大学生?


                      
                             ちょーろりーの ちょんちょろり
                             ちょろりッ ちょろりッちょろりの
                             りっちょン ちょン   
 
                             はてな学校はどこだっけ
                             長く休んで忘れたな
                             たぶんさくらの根のあたり
                             見かけぬ花が咲いとるな

                             はてなあの音 何の声?
                             そうだ学校の鐘かもな
                             おっとミミズが這っとるぞ
                             今日は休みときめとこう 
              




おや
デンマークやフランス、スペインからまで参加とは!
さすがは世界の安野さん もとい 世界のがまの呼びかけですな!


でもでも
第一回の祭りは 
「実行委員会」も未経験のことで 手違いもあった模様。
第二回の開催を 首を長くして待っている生物が たくさんいますよ。
安野さん。

  
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by haruno-urarano | 2010-05-25 11:19 | 日本の絵本

金曜日の砂糖ちゃん



気持ちのよい 金曜日でした。


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あたたかで 気持ちのよい午後
金曜日の砂糖ちゃんが おひるねしています。



今日の絵本はこちら


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                「金曜日の砂糖ちゃん」  酒井駒子  2003年  偕成社




金曜日の砂糖ちゃん?
ちょっと変わった名前ですね。
でも 良い名前です。


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とても可愛らしい 金曜日の砂糖ちゃんを 一目見ようと
庭のあちこちから お客さんが たくさんやって来ます。


ハチ バッタ トリ タンポポの種も
みんな 金曜日の砂糖ちゃんが 大好き。


でも
なかでも特に御執心なのは カマキリ。
誰かがちょっとでも 砂糖ちゃんに触れようとすると
怒って鎌を 振り上げます。
アッチヘユケ! アッチヘユケ!
・・・ってね。


そのおかげで 
金曜日の砂糖ちゃんは
ゆっくり たっぷり
おひるね できるのです。


おや
誰か来ましたよ。



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どこに置いても 
絵になる本だな。
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by haruno-urarano | 2010-05-14 23:50 | 日本の絵本

花いっぱいになあれ より


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満開の桜とピカピカの一年生。今年は久しぶりに、そんな春だったな。
桜が咲くのも入学式も、やっぱりずっと、四月がいいな。ニッポンだもの。


4月も半ばというのに雪が降るとはビックリだけど、
今年ももう、花いっぱいになる季節だね。

花いっぱい、花いっぱい、花いっぱいにな~~~あれ!!


今日の絵本はこちら

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       光村ライブラリー第一巻 「花いっぱいになあれ ほか」 2002年 光村図書出版


               より、「チックとタック」 千葉省三・作/安野光雅・絵

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学校の勉強が好きだと思ったことはないし、成績がよかったこともないけれど、
4月に配られる新しい教科書は、
ちょっと酸味の効いたプリンの香りがして、
毎年思いっきり鼻をつけて、匂いをクンクン嗅ぐのが大好きだった。

国語も好きではなかったけど、国語の教科書のお話を読むのは大好きだった。
「きかんしゃやえもん」は、すっかり暗記してしまって、いつも家の中で暗唱していた。
「わたしはだれでしょう」は、友だちとクイズを作りながら下校した。
そしてずぅーっとずぅーっと、一番好きだったのは、「チックとタック」のお話しだった。

家にもボンボン時計があったから、チックとタックに会える気がした。
会いたかった。夜中になって、チックとタックがこっそり出てくるのを見たかった。

小人が大好きだったから。いつも小人と遊んでいたから。
チックとタックとだって、絶対仲よくできるに決まってるのに、
私は夜中がいつ来るのかを知らなかった。

チックとタックと会えないまま、何十年も過ぎてしまった。
でも忘れたことなんかない。
もちろん、普段は忘れてる。
時々思い出しては、ああ・・・チックとタックに会いたいな、と思うのだ。

光村ライブラリーが出版されることを新聞で知ったとき、絶対欲しいと思ったけど、
刊行となる頃、私は日本にいなかった。
帰国して、やはりチックとタックに会いたくなって、
やっと会えた二人は・・・なんと。

私の安野さん。
チックとタックを描いたのは、私の安野さんだったなんて!

小学生のときは、ちっとも知らなかった。
安野さんと、チックとタック、ますます、ますます愛おしくなった。
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by haruno-urarano | 2010-04-09 23:39 | 日本の絵本

ことばあそびうた

今日の絵本はこちら

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                「ことばあそびうた」 谷川俊太郎・詩/瀬川康男・絵
                           1973年 福音館書店



大好きだった瀬川さん。死んじゃったんだ。
「いないいないばあ」から「絵巻平家物語」まで、どの絵本もみ~んな好きだけど、
どれが一番好きかって、選ぶとしたら・・・
やっぱりぜ~~~んぶ、一番好きかなぁ~~。。。
いや、ホントは全部が一番ってわけじゃないけど・・・
一番好きな本がい~~っぱいあるのはホントのことで、
「ことばあそびうた」はモチロン、一番の中でも第一番の中の一冊に決まってる!
だってこの本は、初めて買った瀬川さんの絵本なんだもん。
あんまりこの本が気に入って、どんどん瀬川さんの本が欲しくなったんだもん。


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                         やんまにがした
                         ぐんまのとんま
                         さんまをやいて
                         あんまとたべた  

愛県精神旺盛の群馬県人が、この詩を愛誦せずにいられるものかや!

                       
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                          おうみのねずみ
                          くるみをつまみ
                       
                          さがみのねずみ
                          さしみをうのみ

                          つるみのねずみ
                          ゆのみでゆあみ

                         ・・・・以下絵本参照

さてさて、貴殿のお国は詠まれてござるかのう?昔の名には、尻に「み」がついてござったかのう?


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                         ひとだまひとつ
                         ふたしてふたつ
                         みつめてみっつ
                         よつゆによっつ
                        ・・・・以下絵本参照

なんだかちょっと、艶っぽいかぞえうただなぁ・・・?


どの詩も何度でも口ずさみたくなる。
どの絵もいつまでも眺めていたくなる。
ずーっと遊んでいよう。ことばあそび。


さてここで問題です。
             
                         まんまとにげた
                         ぐんまのやんま

                         ・・・は、その後どうしたでしょうか? 


正解は、
絵本を見てね♪
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by haruno-urarano | 2010-04-07 22:16 | 日本の絵本

はじめてであう すうがくの絵本1

今日の絵本はこちら


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                  「はじめてであう すうがくの絵本1」  安野光雅
                           1982年 福音館書店




気づいた時にはもう、数学も算数も計算も電卓を打つのも大きらいだったけど、
安野さんが私の先生だったら、
きっと私も数学が好きになったに違いない。
だってね。数学者の藤原正彦さんは、安野さんの教え子なんだよ。
ただし教わったのは、小学校の図画工作だったのだけどね。


小学校といえば、学校に入学する前に、テストみたいな面接をしたのを覚えている。
一人で教室に入ると、大人の人が三人くらいいて、
机の上に冊子が広げてあって、ここに描いてあるのと同じ絵を見つけろとか、
さっきの絵とこっちの絵の違いを言えとか、
この図の形は丸か三角か四角かとか、
あとは色盲の検査みたいな絵を見て何の絵が描いてあるとか言わされたように思う。


この絵本を初めて見たとき、ははあ、これはあの時のテストに似ているな、
するとあれは「すうがく」のテストだったのか、
しかしこれが「すうがく」であるならば、私は絶対に「すうがく」が得意なはずなのに、
いつから「すうがく」は「数学」になってしまったのか、
さては「甲乙二人の旅人あり、甲は一時間一里を歩み乙は一里半を歩む・・・
・・・乙の旅人は何時間で甲の旅人に追いつくか」
などと愚にもつかぬことを寄り道好きな幼き者に問いただすあたりから、
楽しい「すうがく」はニックキ「数学」へと成り下がってしまうのに違いない。



でも考えてみれば、寺田寅彦さんだって、小学時代に一番きらいな学科は算術で、
先の「甲乙二人の旅人あり・・・」の問題がどうしてもわからなかったと言うのだから、
東大を出て物理学者になるようなすごい人でさえ子どもの時分にできない問題を、
ただのいたいけな大人になっただけの私の子どもの時分にできるはずがあるわけない。

そう。それでいい。
神さまは安野さんに、何でもお与えになったんだから。
だから私には、何もなくていい。
ただ安野さんの作品を、いつまでも楽しめればそれでいい。
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by haruno-urarano | 2010-03-03 08:53 | 日本の絵本

ぜつぼうの濁点

今日の絵本はこちら

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                             「ぜつぼうの濁点」
                         作・原田宗典/絵・柚木沙弥郎
                             2006年 教育画劇




一年の締めくくりに
今年最も衝撃を受けた この絵本を
皆さまに
心を込めて お勧めします
「ぜつぼうの濁点」・・・・


それは 昔むかし 
言葉の世界の 真ん中の 
おだやかな ひらがなの国で起きた ひとつの事件


南部のひなびた 「や」行の町の 道ばたに
 「゛」 のみが 
ぽつねんと 置き去りに
そんな読めもしない不手際は
ここ千年に一度もなかったことでした


実はこの濁点は
山の向こうの深い森に住む 「ぜつぼう」に
長年仕えた 濁点でした


数百年間 忠実に 職務を果たし続けた濁点は 
ある日
主の「ぜつぼう」が 年がら年じゅう不幸でいるのは
もしや自分のせいではないかと 思うようになったのです


自分みたいな「゛」がついていなければ
主は 「せつぼう」 という悪くない言葉でいられたのに


濁点は悩んだ挙句 主人に捨てられる道を選んだのです
そしてこの際 「や」でも「よ」でもいい
お望みならばくっついて 誠心誠意ご奉公しますと
「や」行の町の住人に 土下座をしてお願いしました


でも
「やぶからぼう」も「やくにん」も 
「ゆすり」や「やくざ」でさえ


絶望にくっついていた濁点だって!?
そんないまわしい奴を誰が!
おお嫌だ おお嫌だ!


取り残された よるべない濁点の前に 
「無意味な奴というのはお前か」と言って
押しつけがましく立ったのは


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大きな「おせわ」の三文字でした


大きな「おせわ」の仕事は
この世に存在する意味もない奴を世話すること


「すぐに何とかしてやるからな」 そう言って
濁点を連れて行った場所は
以前に 主の「ぜつぼう」が
何度も足を運んでは 引き返したことのある


「し」の沼
でした


「さあこの中に飛び込んで 溶けてなくなってしまえ」
大きな「おせわ」はそう言って
濁点を「し」の沼の中に 放り込みました


・・・



さあ 
いかがです?
読みたくなったでしょう?


読めばきっと
「ぜつぼうの濁点」の身の上に 涙を流し 
深い深い ため息が出て
絶望的な 気分になりますよ


そして 
最後の最後に


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ああ それは お教えできません
読んだ人しか 味わえません



「絶望」。それは生きている間に何度か、または何度でも、出会うものだと思います。
どのくらいの苦難を「絶望」と感じるかは、個人差があるでしょう。
私も「絶望」的な気分を味わったことがありました。
きっとこれからも、あるのでしょう。
そんなとき、この絵本をきっと、読み返すでしょう。
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by haruno-urarano | 2009-12-27 18:40 | 日本の絵本