ほん・ほん・絵本 

uraraehon.exblog.jp
ブログトップ

<   2009年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧

こしおれすずめ



今日の絵本はこちら
d0116262_18592164.jpg

                           「こしおれすずめ」 
                      瀬田貞二・再話/瀬川康男・画
                          1977年 福音館書店



              ***** ***** *****  ***** ***** *****

         むかしむかし

         心の優しいおばあさんが 腰の折れたすずめを助けて 熱心に介抱しました。
         すずめの怪我が治ると おばあさんは すずめを自然に放しました。
         しばらくすると おばあさんの所に 助けたすずめがやって来て 
         ひょうたんの種を ひとつぶ 置いていきました。
         種をまくと芽が出て ぐんぐん大きくなり みごとな実が たくさんなりました。
         おばあさんは ひょうたんを村じゅうに配り よその村にも配り
         あまった実を ひさごにするために 吊るして乾かしました。
         なんかげつか過ぎて ひさごを降ろしてみると ずっしりと重いのです。
         ふしぎに思って 口を開けてみると お米がぎっしりつまっていました。
         お米はいくら食べても減らないので おばあさんの家は 富栄えました。

         さて
         この家の隣にも おばああんがいました。でも このおばあさんは 家の者から
         「同じばあさんでも こっちはダメさ」 なんて言われていました。
         おばあさんはクヤシイものですから こっちも腰折れすずめを見つけてやるんだと
         あちこち探し歩きましたが 見つかりません。
         そこで自分ですずめに石をぶつけて 落ちたすずめの腰骨をキッパリと折って
         こうして三羽のすずめを飼うことに成功しました。
         すずめたちがよくなると おばあさんは すずめを外へ放り投げました。
         しばらくすると  おばあさんの所に すずめたちが ひょうたんの種を持って来ました。
         おばあさんは 喜んで種をまき ひょうたんは たいそう大きくなりました。
         ひょうたんの実はあまりなりませんでしたが おばあさんは しぶしぶお裾分けもしました。
         でもこの実を食べた人は まずくてみんな 胸が悪くなりました。
         おばあさんは 「米にならぬうちに食べたせいだ」 と言って 残りを吊るしておきました。
         なんかげつか過ぎました。
         おばあさんが にかりにかり 笑いながら ひさごの口を切ると 
         はち あぶ むかで へびが ぞろぞろと飛び出し おばあさんの 体じゅうを刺しました。
         おばあさんは 二度と立てないほど 重い病のとこに ついてしまいました
        
         とさ。    
      
              ***** ***** *****  ***** ***** *****


d0116262_1761128.jpg


  ちょっとだけ むかしむかし
  うららちゃんは アリさんと大の仲よしで いつもアリさんの遊び相手をしてあげました。
  土を掘って特製アリジゴクを作り アリさんをご招待してあげました。
  でもアリさんは遠慮深くて すぐに出て行ってしまいました。
  アリさんの巣の中に 棒を突っ込んで グルグル回して 地震の避難訓練のお手伝いをしました。
  それから ジョーロで水を流し入れて 洪水の避難訓練も手伝ってあげました。
  でも一番楽しかったのは アリさんと一緒に お医者さんゴッコをしたことです。 
  アリさんはいつも 患者さんをやりたいって言いました。
  でもうらら先生が アリさんを葉っぱのベッドに寝かせても 
  落ち着きのないアリさんは すぐに動き出してしまいます。
  だから先生は アリさんを手か足で ちょっとだけ ベシっと叩いて
  「ピーポーピーポー」と言って 葉っぱの担架に乗せ 病院に担ぎ込み 
  それから 松葉の注射を ブチュっと 刺してあげました。
  たいていのアリさんは しばらくベッドで休むと だいぶ具合がよくなって
  「先生ありがとうございました」と言って ヨタヨタしながら帰って行きました。
  でも中には病が重くて うらら先生でも 救えないアリさんもいました。でも大丈夫。
  そんな時は お医者さんからお坊さんへ早変わりして ナムナムと お経を唱えてあげました。


d0116262_1764456.jpg

  
  アリさんアリさん
  あれからいったい 幾年が過ぎたのでしょう。
  そろそろ種 もらってもいいのにな。
  呑んでも呑んでも減らない酒の出る 実がなる種でいいよ。
[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-30 18:59 | 日本の絵本

せんねん まんねん

       今日の絵本はこちら

d0116262_2244778.jpg

                            「せんねん まんねん」
                       まど・みちお 詩/ 柚木沙弥郎 絵
                              2008年 理論社





        まどさん 今年 100歳    柚木さん 今年 87歳
           ふたりあわせて      せんねん まんねん    まだ遠い。


           ねえ まどさん      100年は   ながい みじかい?


           ねえ 柚木さん      まだ 人が  やってこなかったころ
       はるなつあきふゆ は      こういう色   していたのかな。


d0116262_22141610.jpg



               もう 人が     やってきて

            ながいみじかい       ・・・

   

d0116262_22562688.jpg





       ***** ***** ***** ***** ***** *****


           周南市美術博物館


            YUNOKI samiro
        


      ***** ***** ***** ***** ***** *****
[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-29 22:07 | 日本の絵本

まったり~



のんびりいくでおじゃる~♪



d0116262_1803612.jpg





お客さんもまったりお寛ぎでした~



d0116262_1885498.jpg

[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-26 18:00

はなくそ

今日の絵本はこちら

d0116262_22195133.jpg


                             「はなくそ」
                   アラン・メッツ 作 / ふしみみさを 訳
                            2002年 パロル舎




小さいころ、家に「鼻血ノート」というのがありました。
ノートといっても、買ってきた立派なノートではありません。
裏の白い広告紙を切って、折って、穴を開けて綴じたようなものでした。
兄はよく、「はなくそ」をほっては鼻血を出していたので、
怒った父親が、ノートに鼻血の出た原因を記録させていたのです。
私もよくノートをチェックしましたが、鼻血の三大原因はおよそ以下のものでした。
 一、「はなくそをほっていて出た」
 二、「チョコレートを食べすぎて出た」
 三、「ピーナッツを食べすぎて出た」
そんな原因でしか鼻血が出ないなんて、実に健全です。

d0116262_23125259.jpg



子どものほる「はなくそ」なら、まあ多少は大目に見てあげましょう。
でも、某人民共和国の大人となると、それは悪意です。
あれは間違いなく武器です、兵器です。
「研修生」という名目で文明国へ忍び込み、講義中に熱心にメモの代わりに兵器を工作し、
殺傷能力の極めて高い毒物をプリントになすりつけ、
「これ、訳しといて」と、何食わぬ顔で私に寄こす。
うぬれ、かようにベトベトなプリントをワラワに寄こすとは、工作員め、宣戦布告か!?
あるとき、ある会社で、ある研修生が、
いつもと同じように椅子にふんぞり返って楽しそうにホジホジしていましたが、
その日は事情があったのか、ピューッっと盛大に鼻血を噴き出しました。
慌てて部屋の外へ駆けて行ったけど、わかってるわよ。そうやって何か報告しに行ったんでしょ?
鼻血が止まって部屋に帰ってきたら、さっそくホジホジ。どうやら再工作命令が出たようです。
最近は工作員と直接接触する仕事からはほとんど足を洗い、
おかげで命の危険にさらされることも少なくなりました。
が、ときどき、デジタルで送れない資料や書籍の現物が宅配で届くと、
ああ、相変わらずベトベトしてるよな~と、人差し指と親指でつまみながら、ページをめくる私です。

さてこの絵本は、そんな「はなくそ」を武器に、悪と闘うブタのお話(「おなら」の術も使うよ)。
このブタがまた、いつも汚れていて、ハエがブンブンしてるんですって!
ブタくん、、「はなくそ」と「おなら」で憧れの彼女を救い出し、みごとハートを射止めることができるのか!?

d0116262_0114960.jpg



アタシハヤッパリ・・・・ジブンデツヨクナル! ハナクソオコトワリ~~!
[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-17 22:22 | 翻訳絵本

十五夜お月さん

きょうの本はこちら



d0116262_18525475.jpg



                    「十五夜お月さん」 野口雨情・著
                            岡本帰一・装丁、挿絵
                         大正10年6月 尚文堂・発行
                         1993年8月 ほるぷ出版・復刻
                          
        


              



d0116262_18533385.jpg



うさぎの絵の描かれた張函入り。

20歳前後のころ、一番好きだった童謡作詞家は雨情でした。
童謡にとどまりません。「船頭小唄」だって歌えました。
ためしに今、歌ってみました。 ♪お~れはか~わらの枯~れすすき~・・・・♪
まだ全部歌えました。若い頃に覚えたものは忘れませんね。
雨情の故郷、北茨城へも行きました。
雨情だけでなく、北原白秋も西条八十も大好きでした。
もちろん高畠華宵には目がありませんでした。
とにかく、「大正ロマン」や「赤い鳥」に関するものは、何でも好きでした。
大正ロマンの音楽を集めたカセットテープも持っていました(当時はまだレコードとカセットの時代でした)。
自分も大正時代に生まれたかったと、真剣にそう思いました。
もし大正時代に生まれていても、きっと貧乏な家の子どもで本なんて買って貰えなかったろう。
なんてことは絶対に考えませんでした。

今は雨情より、白秋の方が好きかもしれません。
ほんと言うと、比べられません。でも白秋の、
「あかいとりことり なぜなぜあかい あかいみを たべた」
この一曲、この一曲が、涙が出るほど、いとしいのです。

でももうすぐ、今年も十五夜だから、今日は雨情が好きです。

今年の十五夜は10月3日、土曜日です。
どうかお月さんが、見えますように。
[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-09 18:53 |

観心寺如意輪観音像

今日の仏像はこちら


d0116262_23334280.jpg


         観心寺如意輪観音像  平安初期  木造彩色  像高109cm  国宝




ああついに・・・とうとう・・・、仏像まで出てきちゃいました。

だって夜、耳だけで聞いていたTVのニュースから、こんな言葉が。



     「・・・宗教・・・かんしんじ・・・かわち・・・10億円の所得隠し・・・」



なにっ!?大阪は河内長野の観心寺で所得隠しっ!?なぜ!?どうして!?


慌ててTVを見ると、某県某市の宗教法人「歓信寺」の代表「河内」なにがしが・・・

あ~~、びっくりした。ほっとした。全く、紛らわしい名前をつけて、人騒がせな。



そんなわけで、急に見たくなったこのお姿。やっぱりイイワ。でも全体像がみつからない。

この画像のファイル名が「観心寺2」だから、絶対に全体像の「観心寺1」があるはずなのに。

どこに紛れちゃったのかな。まあいいわ。写真集で見るからいいわ、仏像の。

既にふたむかし以上も昔となった学生時代、夜な夜な薄暗い部屋の中で、

うっとり見つめてため息をつき、そっと写真に頬擦りしていた仏像たち。

観心寺如意輪観音は、特にゾクゾクした仏像のひとつでしたわ。

卒論はこれにしようか迷ったけれど、神護寺薬師のゾクゾク感にはかなわなかったわ。

ああ、女子大生ブームのさなかを女子大生として過ごしたのに、わたしは道を誤ったかしら。

仏像さん。あなたと出会ってなかったら、きっとわたし、もっと・・・・

いや、そんな人生、ないわ。あなたに会えてよかった。ほんとによかった。

だけど近ごろ、トンとご無沙汰しております。いろんなこと、忘れてしまいました。

所得隠しのおかげで、急にあなたに、会いたくなりました。

所得隠し、ありがとさん。たっぷり搾り取られてくださいませ。

非課税で贅沢な暮らしをする宗教法人って、あの世で神さんや仏さんに何て説明するわけ?

まさか「神も仏もありゃしない」って、それが信条?



  →  観心寺ホームページ  
  
[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-08 00:16

ごんぎつね

今日の絵本はこちら


d0116262_2322693.jpg

                          「ごんぎつね」
             新美南吉 作 / 黒井健 絵    1986年   偕成社




今年ももう こんな季節。 彼岸花の 咲く季節。 


d0116262_18251826.jpg



どうしてこんな 哀しいことに なったのだろう。

ほんの いたずら だったのに。 

小さな こぎつね だもの。 ひとりぼっちの こぎつね だもの。

だけど。 

小さな こぎつね だから。 ひとりぼっちの こぎつね だから。

その後悔は その心より どんなに大き過ぎただろう。    

兵十 お前は なぜ 撃った。

ほんのちょっとの 短気のために どんなに自分を 苦しめただろう。


d0116262_18303768.jpg



人生とは そんな ささいな過ちの 繰り返し だろうか。


d0116262_18314878.jpg




黒井健さんの描く 

優しく美しい 日本の秋の情景に

小さなごんの 哀しい瞳に

読むたび 涙が込み上げる。

どうしてこんな 美しい絵を 描くのだろう。

ご本人にとっても 特別な絵本とのこと。 原画を見てみたい。

  → 黒井健 絵本ハウス


d0116262_18351823.jpg



小学校では何かにつけて、クラスで「劇」をやった。
学期末だ、クリスマスだ、お別れ会だと、とにかくイチイチ「劇」をした。
あれはきっと4年生。「ごんぎつね」の「劇」をした。
自分が何の役を演じたのかは、とんと記憶にない。
「ごん」の役をやったのが、「ネズミ少年」だったことだけ覚えている。
「ネズミ少年」はちっちゃくて、色白で、ほっぺがピンクで、クチャクチャって顔をしていた。
「ネズミ少年」の演じる「ごん」は、とっても滑稽で、楽しかった。
最後に兵十が「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」と言った時、
「ネズミ少年」は顔をクチャクチャにして「チュウ」と言った。ような気がする。
それからはいつも、「ごん」の話を思い出すたび、「ネズミ少年」の顔が思い浮かんだ。
「ごんぎつね」を読んで、涙を流すようになったのは、この絵本に出会えたおかげかも知れない。
ありがとう、黒井健さん。
「ネズミ少年」、君は今、どんな顔をしているのだろう。


d0116262_18503878.jpg

[PR]
by haruno-urarano | 2009-09-04 23:22 | 日本の絵本