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ぶた ふたたび

今日の絵本はこちら

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                         「ぶた ふたたび」  ユリア・ヴォリ
                        森下圭子 訳   2004年  文渓堂    



暖冬だなんて油断をさせて、こんな寒い冬には久しぶりに行き会ったよ。
でも今日はポカポカで、ジャンバーを着ていたら暑いくらいだった。
あしたはもっとあったかいんだって。
そんでもってあさってになると、ヤレヤレ、また寒いんだとさ。
困ったもんだね。でもまあ冬さ。


だけどもう、水仙もロウバイも寒梅も咲いてるよ。
そうだ。今年もメジロを探しに行くんだ!楽しみだな!


でも森はまだ、冬枯れ。
冬枯れの森は・・・けっこう好き。
色が少なくて寂しくないかって?


全然。
ほら、こんなににぎやか。

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冬の森をカンバスに、絵本の花を咲かせてみるのは面白い。
森中がポータブル絵本ギャラリーに早変り。
手提げ袋の中に、あれもこれもとギュウギュウに絵本を詰め込んで、
あっちの木の枝、こっちの根っ子に絵本を並べてニタニタ~~ってする。
時々遠くの方に、不思議そうにこちらの様子を伺っている人がいる。
ちょっと怪しい人に見えるのかもね。
あれ、針路を変える人もいるよ。何もしないってば。


この絵本は、冬の森ギャラリーに飾るのに特にぴったりな一冊。
一瞬にして春がきたようになる。なんて明るい春なんだ。
それとも南国かな。


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そう南国。
こんな鮮やかな色を使うのは、きっと南国の画家に違いない。
ところがどっこい。


地球のはるか北の彼方の、フィンランドに生まれた画家が、
ずっとずっと南に暮らす私たちに、
冬というのに、春を届けてくれたんだ。
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by haruno-urarano | 2010-01-19 17:52 | 翻訳絵本

旅するベッド

今日の絵本はこちら

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                               「旅するベッド」
                      ジョン・バーニンガム 作 / 長田弘 訳
                            2003年 ほるぷ出版



子どものころ憧れたことのひとつに、ベッドに眠る生活があった。
もっと正確に言うと、ベッドを半分起こして床に就いたままお食事をする生活に、とっても憧れた。
ベッドに身を起こして温かいスープをすすり、お絵かきをしたりお話をしたり・・・
ああ、今考えても、すっごく素敵。

夢を実現すべく、風邪をひいて学校を休んだとき、
敷布団の下に座布団をいっぱい詰め込んで高くして、
ベッドに身を起こす病がちなか弱き美少女を演じてみた。
だけど。
はかなげな美少女に座布団はやっぱり絵にならないし、背中が平らじゃなくて、寝心地が悪かった。
だからずっと、本物のベッドに眠る生活に憧れていた。

おまけに私は、三度のご飯とお八つと眠ることが大好きだった。
よく「人は一生の三分の一を眠って過ごす」と言うけれど、
私の場合は人生の半分を眠って過ごすかもしれない、それもまた悪くないと思った。
朝目が覚めると、「早く夜にならないかな~。また寝られるのに」と、よく思った(今も思う)。

もひとつおまけに、私はずっと、旅をこよなく愛してきた。
職業は「旅人」でありたいと思ったこともある。

だからつまり、この絵本は私の夢をひとつに集めたみたいな本なのだ!
ベッドの上で眠れて、寝ている間に旅ができる!どこへでも、自由に!!
ああどこへ行こう!どこへでも行ける!!毎晩!!!ベッドに寝ながら!!!!!!!


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そんな夢のような古いベッドを手に入れたジョージー。
でもね、魔法のベッドを使うには、「おまじない」を唱えないとならないの。
おまじないの文句がベッドの頭に書かれているのだけど、もう字かかすれててよく見えない。
最初の字は「M」・・・、えーと・・・最後が「Y」・・・あとは、わかんない!!

「マネー」、「メイティ」、「マミー」、「マーキー」・・・・・・・・・
一日目の夜、ジョージーは色んな言葉を試してみたけど、魔法は起こらなかった。

次の朝、
「月へ行ってきた?アマゾンをさかのぼった?」
家の人にからかわれた。
そうそう、大人ってやつは、たいていそうよ。だから、もう教えるもんか!ね、ジョージー!
二日目の夜、ジョージーはまた魔法の言葉を・・・・

言い当てた!!!!!!!


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長じて私は何年もベッドに眠る生活を体験した。リクライニング・ベッドではなかったが。
今はまた布団に眠る生活を送っている。
そしてやはりベッドが欲しい。
理由は万年床でいられるから。
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by haruno-urarano | 2010-01-05 11:00 | 翻訳絵本

おべんとうの歌


いつもちっとも動かないから、万年運動不足。
でも散歩は大好きなんだ、ホントはね。
だから今年から、毎日散歩をすることにした。
だけど昨日はすんごく寒かったから、大事をとってお休みにした。
今日も風が強かった。けど出かけたよ。買い物があったからね。
外は思っていたほど寒くはなくて、お天道さんが眩しかった。


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もう水仙がこんなに咲いていた。欲張って大きく息を吸って、お腹いっぱいに香りをつめ込んだ。


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蝋梅の香りに、うっとりした。鼻をくっつけて、くんくんと匂いをかいだ。中毒になりそうだ。


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葉の落ちた冬の樹は、いくら見ても見飽きない。上ばっかり見てるから、よくけつまずく。


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可愛い松ぼっくりも見つけた。松かどうか知らないけど、何となく、きっと松だ。


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あんまり空が青いので、得意のあの詩をそらんじた。




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           「うつむく青年」 谷川俊太郎 1989年 サンリオ より、「おべんとうの歌」



これは私の愛唱詩。
ああ今日は、魔法瓶のお茶も、梅干のおむすびも、そしてゆで卵も持ってこなかった。
小鳥のオペラも、今日は聞けなかった。

おべんとうはなかったけれど、やっぱり、
空が青いというだけで、
突然馬鹿か天才のように、夢中になってしまうのだ。

でも私はちっとも腹を立てられない。
あんまり簡単に、幸せになった自分に。


・・・・・


どうやってわかちあうのか
幸せを

どうやってわかちあうのか
不幸を


手の中の一個のおむすびは
地球のように
重い
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by haruno-urarano | 2010-01-02 23:27 |