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うちゅうの目

今日の詩集はこちら


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                         まど・みちお詩集 「うちゅうの目」 
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                    写真/奈良美智、川内倫子、長野陽一、梶井照陰
                               2010年 フォイル




2010年11月16日。 今日は まどさんの 101回目の お誕生日。


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自分はまだ まどさんの半分も 生きてはいない。
だのになにを いっぱい生きた つもりでいるのだ。
自分がもし まどさんと同じだけ 生きるとして
いったいなにを するというのだ。


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虫に生まれようが 魚に生まれようが 豚に生まれようが
みんな同じ 一度しか生きない いのちなのに
にんげんの一生だけが なぜそんなに 貴いつもりでいるのか。
いつかにんげんより 大きないきものに
ぺろっと 食べられてしまう そんな気がする。



       アリを見ると 
       アリに たいして
       なんとなく 
       もうしわけ ありません
       みたいなことに なる
   
       いのちの 大きさは
       だれだって 
       おなじなのに
       こっちは そのいれものだけが
       こんなに
       ばかでっかくて・・・
                  (「アリ」 1975年)


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by haruno-urarano | 2010-11-16 19:02 |

きんぎょ


きんぎょいろと おそろいの きれいな 赤いろ 


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窓の向こうも  きんぎょいろ


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今日の絵本はこちら


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                      「きんぎょ」  ユ・テウン 作/木坂涼 訳
                            2009年 セーラー出版







おじいさんは 森のおくの ふるい 図書館で 働いていた。

ある日 ジェジェは おじいさんと一緒に 図書館へ行った。

なかよしの きんぎょを 連れて。



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森はもう セピアいろ。 図書館も セピアいろ。

ジェジェも おじいさんも セピアいろ。

月明かりも セピアいろ。

きんぎょだけ 赤い。





きんぎょに 本を 読んであげていた ジェジェが

ふと 顔をあげると





きんぎょが いない。

あたりはぜんぶ セピアいろ。





でも

きんぎょの しっぽが 見えた。

ちらっと 棚の うえのほうに。




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ジェジェは きんぎょを おいかけた。

もうちょっとで つかまえられそうになったとき





きんぎょが 消えた。

ほこりをかぶった 赤い 本の前で。




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ジェジェは そっと開いてみた。




ふしぎなことが おこった。




       

作者:ユ・テウン
  韓国生まれ。イラストレーター。
  伝統文化を愛する祖父母の家で育つ。
  ニューヨーク在住。




描かれた人物の表情を見て、ああ韓国人らしいと、すぐに思った。
この作風は、伝統文化を愛する祖父母の影響なのか。
それとも外国に暮らす身ゆえのアイデンティティなのか。

凝ったカバーも、表紙の手触りも、きんぎょの色も、
セピア色の絵も、幻想的な話も、
お国柄の現れた個性的な絵も、

どれもこれも好きになった、今年集めた一冊。
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by haruno-urarano | 2010-11-06 16:10 | 翻訳絵本