ほん・ほん・絵本 

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初めて好きになった作家、一番熱中した作家

数年間、いつもいつも記事にしようとしていて、
ついに間に合わないまま、死んでしまった。

北杜夫。

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あとでゆっくり記事を書く・・・かも。 そのうち。
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# by haruno-urarano | 2011-11-17 00:55 |

おみせ

今日の絵本はこちら

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                  「おみせ」 五十嵐豊子 1980年 福音館書店



日本各地でスケッチされた、懐かしい「おみせ」がいっぱいの絵本。
駄菓子屋、荒物屋、魚屋、おもちゃ屋、洋品店、果物屋・・・
木造で、瓦屋根で、ビニールの日除けがあって、
店先には赤い公衆電話と10円のガチャガチャがあって、
煙草売りのお婆さんがいて、野球帽をかぶった子どもがいて、
唐草模様の風呂敷包みを担いだ商売人がいて、
乳母車を押すお母さんがいて、自転車に乗った牛乳配達人がいて、
下駄を履いたおじさんがいて、割烹着を着たおばさんがいて、
そうそう、なぜか家の中に車がしまってあるけど、そういう家が、近所にもあった。

1980年なんて、そんな昔じゃないように思うけど、もう31年も前のことなんだ。
31年前、この細い路地にも、たくさんの「おみせ」があったっけ。

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ここは靴屋が2軒、隣同士にあったところ。
ここは帽子屋さん、それから旅館、そうだ麺のお店も2軒あった。
そうそう、この通りには魚屋さんが確か3軒あって、
私は高校生の頃、生の魚のにおいが苦手で、
いつも自転車で魚屋の前を通る時は、息を止めて全力で走ったっけ。
ここは団子とお稲荷とのり巻の店だった。友達が小さい頃、
母親と妹と一緒にこの店で食事をして、さて支払いの時になったら
お母さんが財布を忘れていて、家にお金を取りに帰るのに、
友達一人が人質として店に残されて大泣きしたっていう思い出の店。
ここは何の店だったかな。思い出せないや。
今でも建物は残っているけど、「おみせ」をやっているところはほとんどない。

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この絵本に載っている「おみせ」の中で、今でもやっている「おみせ」は、いくつあるのかな。

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あの頃できた市街地の新しいショッピングセンターは老朽化し、
近頃できた郊外の大型ショッピングセンターにお客を取られてなくなった。
あと数十年すぎたとき、街はどんな顔をしているだろう。
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# by haruno-urarano | 2011-09-02 18:18 | 日本の絵本

チョコレートをたべた さかな

今日の絵本はこちら

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                        「チョコレートをたべた さかな」
                      みやざきひろかず 1989年 BL出版



セピア色のさかなは
さかなでいることに 満足していた

あるひ
人間の少年が落とした 
茶色のちいさな カケラを 
口にするまでは

さかなはそのカケラを食べたひから
さかなでいることが つらくなった

ひるも よるも どこにいても あたまのなかは
ちゃいろのカケラのことで いっぱいだった

でも さかながさかなでいるあいだ
二度と ちゃいろのカケラを
食べることは なかった



もう20年以上も前になるだろうか。
県の養蚕関係の職場に配属された友人に、面白い話を聞いた。
何でも蚕に、桑の葉の代わりに、りんごを与えることにしたそうだ。
りんごの香りの絹糸を採る実験だったのか、
本当にりんごだったのか、それともみかんだったろうか、
その辺はよく覚えていないが、とにかく果物を食べさせたと記憶している。
居合わせた一同、蚕が果物を食べることに驚いた。
毛虫や芋虫のたぐいのものは、葉っぱしか食べないと決めつけていた。
そりゃ葉っぱより、虫だってりんごの方が旨いのだろう・・・
と思ったら、違うらしい。
桑の葉とりんごを一緒に与えると、桑の葉ばかり食べて、りんごは食べないそうだ。
「やっぱり蚕は蚕だね。」と言って、みんなで笑った。

蚕はりんごをお気に召さなかったようだけれど、
それは蚕のためには良かったと、私は思う。
もしもりんごの旨さに夢中になっていたら、
蚕は繭になるのを忘れたかもしれない。
それとも繭の中で、りんごの味を求めてもがき苦しむかもしれない。
もしも来世があるなら、蚕は人間に生まれてしまうかもしれない。
そして人間になってしまったら、蚕はきっと、りんごだけでは飽き足らないだろう。

でも
もしも蚕に与えていたのが、チョコレートだったら・・・
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# by haruno-urarano | 2011-06-18 17:08 | 日本の絵本

やまのかいしゃ

2011年度の新入社員が選ぶ理想の上司は、
男性は池上彰さん 女性は天海祐希さんがトップだったそうな。


ふむふむ、なるほど・・・。


ではこっそり聞きたい。あなたの理想とする会社って、どんな会社ですか?


世界的に有名な会社とか?
自分の能力を発揮できる会社とか?
給料のよい会社とか?
休みの多い会社とか?
仕事が楽チンな会社とか?
福利厚生の厚い会社とか?
自由な気風の会社とか?
潰れる心配のない会社とか?


それからええーっと・・・
ま、いろいろあると思うけど、


私の理想の会社はね・・・


ふふふ。


それはもちろん、こんな会社だよ♪


今日の絵本はこちら


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                  「やまのかいしゃ」 作/スズキコージ 絵/片山健
                             1991年 架空社



スズキコージ、架空社、片山健という組み合わせだけみても、
これがフツーの会社じゃないのが、すぐにわかっちゃうよね。
だいたい、ズキンが絵を描いていないズキンの絵本なんて、私はこれしか知らない。



「ほげたさん」は今日も今日とて寝坊をして、昼過ぎに会社へ向かって家を出ました。
駅までペタペタ歩きながら歯をみがき、洋服の袖で顔をふき、
駅のプラットホームへ入るとすぐ、やってきた電車にとび乗りました。


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電車の中で朝ごはんのおむすびを食べようとしたら、
あららトイレのスリッパを履いてきてしまったことに気づいてあきれてしまい、
それでもおむすびを食べたらなんとおむすびの中に腕時計が入っていて、
おもちゃを持ってくればよかったなあと窓の外を見ると鮮やかな緑の森が見えたりして、

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ほげたさんの会社はビルがぎっしりつまった町の中にあるのに、
電車はどんどん山の中へ入って行くのでおかしいなあと思いながら考えていると、
そうだメガネもカバンも忘れてきたことに気づき、
外のすばらしい山の景色をぼんやり見ていると、
電車はやがて終点の山の奥の駅に着いたのでした。


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こうなったら今日は山の会社へ行くことにしようと決めたほげたさん、
山をどんどん登っていくと、
向こうから会社に行くかっこうの人が下りてきて、
よく見ると同じ会社の同僚の「ほいさくん」で、
ほげたさんはあきれて「今ごろ会社に行くなんて大丈夫かい?」なんて言ったりして、
それで二人は一緒に山の会社に行くことにして、
山の頂上に着いた二人はそこをすっかり会社と思い込んで仕事を始めるうち、
あんまり空気がおいしいのでいいことを思いつき、
町の会社のみんなを呼んでここで仕事をしようじゃないかと無線電話をかけると、
町の会社の社長はさっそくみんなを引き連れて山の会社にやってきました。


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社長さんは山の会社がたいそう気に入り、
翌日からは山のてっぺんで新鮮な空気を吸い込んで体操をしたり仕事をしたりしていたけれど、
やがて山の会社が全然儲からないことがわかったので、
社長さんはナイスな決定を下しました。


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どんな決定か、それは読んでのお楽しみ。

理想的な会社は理想的な社長によって作られるんだね~。
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# by haruno-urarano | 2011-04-23 18:54 | 日本の絵本

シェーンブルンにて



映画なんかじゃありません。

これはアンドレ・リュウ様のコンサート。

     はぁ~~~ 

André Rieu live at Schönbrunn Vienna 2006



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# by haruno-urarano | 2011-03-31 21:25 | 音楽