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パンツのはきかた

こんなうた、歌ったことがありますか?



         ♪ パーンツはね  (チャーンチャチャチャチャッ)
  

              はじめに かたあし 入れるでしょッ
 
               
              それから も~かたっぽ 入れるでしょッ


              それから キューっと ひっぱって  


              そこまでできたら たちましょう~ ♪





今日の絵本はこちら



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                          「パンツのはきかた」
                       岸田今日子・作 /佐野洋子・絵
                         2011年1月 福音館書店




数日前、本屋の絵本コーナーをウロウロしていたら、この題名が目に飛び込んできました。

「パンツのはきかた・・・って。なに?あの歌のこと?」 
「え~?佐野洋子さん!?は~?岸田今日子さん!!??」
「なになに?あの歌のことじゃないの~?」


と、手にとってみると・・・

「やっぱあの歌だぁ~!!へぇ~~~、あの歌って、岸田今日子さんが作詞したんだ~!!??}


と、学校で一時期、大流行したこの強烈な音楽の歌に、およそ35年ぶりに再会しました。
「くろねこのタンゴ」や「およげたいやきくん」が世代を越えて支持されたのとはちがって、
ほんの一瞬の時期、子どもの間ではやっただけの歌だと思っていたけれど、
30年以上の月日が流れて、ハードカバーの絵本になるとは、
ひそかにずっと、ヒットを続けていたのでしょうか。

それにしても岸田今日子さんが作詞したとはビックリ仰天。
佐野洋子さんの描くブタちゃん。。。なんかどこかでよく見る、太ったおばさんそっくりだ。
そうよね、あんまり太りすぎてるとね、パンツをはくのもおおごとだから、
うたでも歌って、元気よくはかないとね。
それにしても、ブタちゃん太りすぎじゃないかな。
せっかくはいたのにね、どうするの?また脱いではきなおすのは大変だよ。
やっぱちょっと、痩せたほうがいいかもね。



              ♪そうしてうえまでひきあげて


                つっかえたらばできあがり


                     あーあ 


                  せっかくはいたのに


                  うらがえし(チャンチャン)♪





35年。
長いような、長いような、やっぱり長いような、
でも短いのかな。人の一生は。

岸田今日子さんも、もういない。
佐野洋子さんも、もういない。

去年の私の誕生日に、佐野洋子さんが、いなくなった。
今年から私の誕生日は、佐野洋子さんの命日だ。
亡くなってからも、こんなにビックリさせられちゃったな。




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by haruno-urarano | 2011-01-25 11:22 | 日本の絵本

おぼえていろよ おおきな木

今日の絵本はこちら。

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             「おぼえていろよ おおきな木」  佐野洋子/作・絵 1992年 講談社



それはみごとな おおきな木があって、
その木のかげの ちいさな家に
おじさんが暮らしていたんだって。

おおきな木はね
春には花がたくさん咲いて
小鳥が集まって来て さえずるし

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木の下では お茶が飲めるし
ロープを縛りつけて 洗濯物を干したり
それから ハンモックをつるして 
お昼寝ができるんだって。

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まだまだ あるよ。
秋には 赤い実がなって
葉っぱが散ったら 焼き芋を焼いて
冬には枝に たくさん雪が 積もるんだって。

そんなおおきな木が 家にもあったらいいね。

ところがね
おじさんは このおおきな木が 気に入らないんだって。

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鳥がピーチクうるさくて 朝は寝てなどいられない。
木の下で お茶を飲んでるとね 
あ!
茶碗の中に 小鳥の フンが!

そんなとき おじさんは 決まって 木をけとばしながら こう言うんだって。
「おぼえていろよ。」

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木の陰のせいで 洗濯物が 乾かないときも
ハンモックで 昼寝から目が覚めたら 毛虫がいっぱいいたときも
集めても集めても 落ち葉が 次々に 落ちてくるときも
木をけとばしながら
「おぼえていろよ。」

ある 冬の日。
おじさん目がけて おおきな木から 雪が落ちてきたんだって。
「おぼえていろよ。」と けとばしたら
雪はますます おじさんの上へ。

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「おぼえていろ!!おぼえていろ!!」

おじさんは とうとう
家から斧を持ち出して おおきな木を 切り倒してしまったんだって。

すると おじさんは

おおきな木の 花が咲かなくて 
春になったのが わからなかったんだって。
小鳥の声が 聞こえなくて
朝寝坊を してしまってんだって。
お茶を入れてみたけど 木陰がなかったんだって。

おじさんは 「ちぇっ」っと言ったんだって。

洗濯をしたけれど ロープをかける枝がない。
ハンモックはあるけれど ぶらさげる 木がない。
秋になったけど・・・
ほうきは あるけど・・・
雪が降ったら おおきな木の 切り株は
すっかり 雪に 覆われてしまったんだって。

雪が溶けると おじさんは 

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切り株の上に 倒れて
おおきな声で 泣いたんだって。
「くっくっくっ。」と
いつまでも 泣き続けたんだって。

やがて おじさんは 泣きやむと

さて 何を見つけたと思う?

どんどはれ。
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by haruno-urarano | 2008-09-03 22:26 | 日本の絵本

おじさんのかさ

今日の絵本はこちら。

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           「おじさんのかさ」  佐野洋子 作・絵  1992年 講談社


アジサイの咲く この雨期が大好き。
朝から鬱陶しい雨雲がかかっていれば 心も躍る。
もしかして前世は アジサイの精だったのかもしれない。
だいたいアジサイは 花言葉が素晴らしい。
 「移り気」 「高慢」 「無情」 「浮気」 ・・・ フン。

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「アジサイは好きだけど、雨降りはねぇ・・・」
そんな御仁は 立派なかさなど お持ちになってみてはいかがです?
おじさんのように・・・

おじさんにとって 黒くて細くて ぴかぴか光った立派なかさは
宝石のようなもの。
どこへ行くにも 自慢のかさを持ち歩きます。

だけどこれは 宝もの。
絶対に汚したりなんか できないのです。

だから
少しくらいの雨は ぬれたまま歩きます。 
かさがぬれないように。

もう少したくさん雨が降れば 雨宿りをします。
かさがぬれないように。

雨がやまなければ?
ご心配なく。
知らない人のかさに 入れてもらいます。
かさがぬれないように。

もっと もっと 大降りのときは
出かけないで 家にいます。
だいじなかさが 壊れたら大変ですからね。

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ところがある日 おじさんは 聞いちゃったんです。 
ちいさなおとこのこと ちいさなおんなのこが
雨の中でかさをさして 歌っているのを。

「あめがふったら ポンポロロン
  あめがふったら ピッチャンチャン」

「あめがふったら ポンポロロン
  あめがふったら ピッチャンチャン」

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おじさんは つい つられて声をだしてしまいました。

「あめがふったら ポンポロロン
  あめがふったら ピッチャンチャン」

おじさんは 立ちあがって言いました
「ほんとかなあ。」

とうとう おじさんは
かさを 開いてしまいました。

ご自慢のかさに 雨があたると

 ポンポロロン♪ と 音がしました。

「ほんとだ ほんとだ あめがふったら ポンポロロンだあ。」

すっかり嬉しくなったおじさんは・・・

かさの正しい使い方に 気づいてしまったようです。

ぬれたかさを見て うっとり顔の おじさんに向って
おくさんは びっくりして 言いました。

「あら、かさを さしたんですか、雨が降っているのに」

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明日は雨。
ポンポロロンと歌いながら 正しくアジサイを 愛でることといたしましょう。
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by haruno-urarano | 2008-06-21 23:16 | 日本の絵本

だってだっての おばあさん

今日の絵本はこちら。

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        「だってだっての おばあさん」 さの ようこ  1985年 フレーベル館



私には“ニャーニャーおばあちゃん”という祖母がいました。

きっとこの絵本に出てくる ねこ くらいの年の頃、
祖母の家で遊んでいると、俳句仲間が現れて
祖母のことを「キンコさ~ん」と呼びました。
おばあちゃんの名前は“おばあちゃん”と信じていた私はびっくり仰天。
方々へ祖母の“本名”を報告して回り、それから暫くの間は
祖母を「キンコさん、キンコさん」と呼んでいました。

 ***** ***** *****

さて、今日の絵本の おばあさん ですが、
98歳ですから、もう“おばあさんのプロ”だったに違いありません。
自分のことを、固く“おばあさん”と信じていたのです。

やんちゃな同居ねこが、毎日おばあさんを魚つりに誘うのですが
「だって わたしは 98さいだもの」
と言って断り続けます。

今日はおばあさんの99回目の誕生日!
ねこにロウソクを99本買いに行かせます。
だけど事件が起きちゃって、おばあさんはがっかり・・・。
99歳になれなくなってしまったのですからね。

“おばあさんのプロ”を返上したおばあさん。次の日からは
「だって わたしは ・・・・」

 ***** ***** *****

このお話、名古屋の“劇団うりんこ”で劇化しているそうです。
見てみたいニャァ~。

私の“ニャーニャーおばあちゃん”は、「100まで生きる」が口癖でした。
87歳と8ヶ月で目標を変えてしまったのですが、その3日前まで
日記を書き続け、何事にも好奇心を持ち、愚痴を言う事もありませんでした。
すぅ~っと、“キンコさん”と呼んでいた方が、ピッタリだったかも知れません。
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by haruno-urarano | 2007-06-02 09:50 | 日本の絵本