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木の祭り

今日の絵本はこちら。

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                 「木の祭り」  新美南吉 作 / 司修 絵
                     2002年 にっけん教育出版社


表紙の絵を見たとき、
クリスマスツリーのまわりに雪が舞っているみたいだと思った。


こんなふうにロシアのイコンと一緒に並べると、クリスマスムードも高まる。(かも)

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でもこの話の季節は今。だってこれは、蛍の光。

絵を描いた司修さんは、我が郷土出身の画家なのです。
この人の描いた絵本は、とにかく絵がきれいで、全部好き。(知っている本は)
新美南吉は大好きな童話作家なのだけど、この絵本は司修さんが好きなので買った本。

野原にぽつんと、木が立っていた。
白い美しい花が咲いたのに、
めったに人が通らないから、誰にもほめてもらえなくて、
木はつまらないと思っていた。

でも人は気づかないけれど、木の花の香りが風に乗って漂い、
ちょうちょうたちが「あの木」に花が咲いたことに気づいた。
ちょうちょうたちは相談をして、木のためにお祭りをしてあげることにした。
途中で一頭のしじみちょうが、一匹の見たことのない虫に出会い、祭りに誘った。
その虫は蛍。
でも蛍は夜の虫、ちょうちょうは昼の虫・・・。

蛍とちょうちょうは、一緒に木の祭りを楽しめるのだろうか?


今年は新美南吉の生誕100年。
たった29年しか生きなかった。
もっともっと生きていたら、どんな話を書いてくれただろうか。
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by haruno-urarano | 2013-06-24 19:17 | 日本の絵本

ごんぎつね

今日の絵本はこちら


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                          「ごんぎつね」
             新美南吉 作 / 黒井健 絵    1986年   偕成社




今年ももう こんな季節。 彼岸花の 咲く季節。 


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どうしてこんな 哀しいことに なったのだろう。

ほんの いたずら だったのに。 

小さな こぎつね だもの。 ひとりぼっちの こぎつね だもの。

だけど。 

小さな こぎつね だから。 ひとりぼっちの こぎつね だから。

その後悔は その心より どんなに大き過ぎただろう。    

兵十 お前は なぜ 撃った。

ほんのちょっとの 短気のために どんなに自分を 苦しめただろう。


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人生とは そんな ささいな過ちの 繰り返し だろうか。


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黒井健さんの描く 

優しく美しい 日本の秋の情景に

小さなごんの 哀しい瞳に

読むたび 涙が込み上げる。

どうしてこんな 美しい絵を 描くのだろう。

ご本人にとっても 特別な絵本とのこと。 原画を見てみたい。

  → 黒井健 絵本ハウス


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小学校では何かにつけて、クラスで「劇」をやった。
学期末だ、クリスマスだ、お別れ会だと、とにかくイチイチ「劇」をした。
あれはきっと4年生。「ごんぎつね」の「劇」をした。
自分が何の役を演じたのかは、とんと記憶にない。
「ごん」の役をやったのが、「ネズミ少年」だったことだけ覚えている。
「ネズミ少年」はちっちゃくて、色白で、ほっぺがピンクで、クチャクチャって顔をしていた。
「ネズミ少年」の演じる「ごん」は、とっても滑稽で、楽しかった。
最後に兵十が「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」と言った時、
「ネズミ少年」は顔をクチャクチャにして「チュウ」と言った。ような気がする。
それからはいつも、「ごん」の話を思い出すたび、「ネズミ少年」の顔が思い浮かんだ。
「ごんぎつね」を読んで、涙を流すようになったのは、この絵本に出会えたおかげかも知れない。
ありがとう、黒井健さん。
「ネズミ少年」、君は今、どんな顔をしているのだろう。


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by haruno-urarano | 2009-09-04 23:22 | 日本の絵本