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せんねん まんねん

       今日の絵本はこちら

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                            「せんねん まんねん」
                       まど・みちお 詩/ 柚木沙弥郎 絵
                              2008年 理論社





        まどさん 今年 100歳    柚木さん 今年 87歳
           ふたりあわせて      せんねん まんねん    まだ遠い。


           ねえ まどさん      100年は   ながい みじかい?


           ねえ 柚木さん      まだ 人が  やってこなかったころ
       はるなつあきふゆ は      こういう色   していたのかな。


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               もう 人が     やってきて

            ながいみじかい       ・・・

   

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       ***** ***** ***** ***** ***** *****


           周南市美術博物館


            YUNOKI samiro
        


      ***** ***** ***** ***** ***** *****
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by haruno-urarano | 2009-09-29 22:07 | 日本の絵本

はなくそ

今日の絵本はこちら

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                             「はなくそ」
                   アラン・メッツ 作 / ふしみみさを 訳
                            2002年 パロル舎




小さいころ、家に「鼻血ノート」というのがありました。
ノートといっても、買ってきた立派なノートではありません。
裏の白い広告紙を切って、折って、穴を開けて綴じたようなものでした。
兄はよく、「はなくそ」をほっては鼻血を出していたので、
怒った父親が、ノートに鼻血の出た原因を記録させていたのです。
私もよくノートをチェックしましたが、鼻血の三大原因はおよそ以下のものでした。
 一、「はなくそをほっていて出た」
 二、「チョコレートを食べすぎて出た」
 三、「ピーナッツを食べすぎて出た」
そんな原因でしか鼻血が出ないなんて、実に健全です。

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子どものほる「はなくそ」なら、まあ多少は大目に見てあげましょう。
でも、某人民共和国の大人となると、それは悪意です。
あれは間違いなく武器です、兵器です。
「研修生」という名目で文明国へ忍び込み、講義中に熱心にメモの代わりに兵器を工作し、
殺傷能力の極めて高い毒物をプリントになすりつけ、
「これ、訳しといて」と、何食わぬ顔で私に寄こす。
うぬれ、かようにベトベトなプリントをワラワに寄こすとは、工作員め、宣戦布告か!?
あるとき、ある会社で、ある研修生が、
いつもと同じように椅子にふんぞり返って楽しそうにホジホジしていましたが、
その日は事情があったのか、ピューッっと盛大に鼻血を噴き出しました。
慌てて部屋の外へ駆けて行ったけど、わかってるわよ。そうやって何か報告しに行ったんでしょ?
鼻血が止まって部屋に帰ってきたら、さっそくホジホジ。どうやら再工作命令が出たようです。
最近は工作員と直接接触する仕事からはほとんど足を洗い、
おかげで命の危険にさらされることも少なくなりました。
が、ときどき、デジタルで送れない資料や書籍の現物が宅配で届くと、
ああ、相変わらずベトベトしてるよな~と、人差し指と親指でつまみながら、ページをめくる私です。

さてこの絵本は、そんな「はなくそ」を武器に、悪と闘うブタのお話(「おなら」の術も使うよ)。
このブタがまた、いつも汚れていて、ハエがブンブンしてるんですって!
ブタくん、、「はなくそ」と「おなら」で憧れの彼女を救い出し、みごとハートを射止めることができるのか!?

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アタシハヤッパリ・・・・ジブンデツヨクナル! ハナクソオコトワリ~~!
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by haruno-urarano | 2009-09-17 22:22 | 翻訳絵本

ごんぎつね

今日の絵本はこちら


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                          「ごんぎつね」
             新美南吉 作 / 黒井健 絵    1986年   偕成社




今年ももう こんな季節。 彼岸花の 咲く季節。 


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どうしてこんな 哀しいことに なったのだろう。

ほんの いたずら だったのに。 

小さな こぎつね だもの。 ひとりぼっちの こぎつね だもの。

だけど。 

小さな こぎつね だから。 ひとりぼっちの こぎつね だから。

その後悔は その心より どんなに大き過ぎただろう。    

兵十 お前は なぜ 撃った。

ほんのちょっとの 短気のために どんなに自分を 苦しめただろう。


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人生とは そんな ささいな過ちの 繰り返し だろうか。


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黒井健さんの描く 

優しく美しい 日本の秋の情景に

小さなごんの 哀しい瞳に

読むたび 涙が込み上げる。

どうしてこんな 美しい絵を 描くのだろう。

ご本人にとっても 特別な絵本とのこと。 原画を見てみたい。

  → 黒井健 絵本ハウス


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小学校では何かにつけて、クラスで「劇」をやった。
学期末だ、クリスマスだ、お別れ会だと、とにかくイチイチ「劇」をした。
あれはきっと4年生。「ごんぎつね」の「劇」をした。
自分が何の役を演じたのかは、とんと記憶にない。
「ごん」の役をやったのが、「ネズミ少年」だったことだけ覚えている。
「ネズミ少年」はちっちゃくて、色白で、ほっぺがピンクで、クチャクチャって顔をしていた。
「ネズミ少年」の演じる「ごん」は、とっても滑稽で、楽しかった。
最後に兵十が「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」と言った時、
「ネズミ少年」は顔をクチャクチャにして「チュウ」と言った。ような気がする。
それからはいつも、「ごん」の話を思い出すたび、「ネズミ少年」の顔が思い浮かんだ。
「ごんぎつね」を読んで、涙を流すようになったのは、この絵本に出会えたおかげかも知れない。
ありがとう、黒井健さん。
「ネズミ少年」、君は今、どんな顔をしているのだろう。


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by haruno-urarano | 2009-09-04 23:22 | 日本の絵本

あつさのせい?

今日の絵本はこちら

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           「あつさのせい?」   スズキコージ   1994年   福音館書店 




今年の夏は、あまり暑くなかった。
暑さに弱い私にとっては十分に暑かったけれど、
こんな暑さじゃ物足りないという人は多かったに違いない。
ならばコージズキンで暑さを満喫といこう。

「絵本の魔術師・スズキコージ」の手にかかれば、冬の赤城おろしだって熱風と化す。
キョーフのアツクルシ絵本、「あつさのせい?」。暑いのがダイキライな私の、ダイスキな一冊。
一度入ると抜けられない、被虐的に欲しくなるコージズキンの魔の世界。


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でも私、今年気づいたことがある。
今まで何でも、「あつさのせい」にしてきた。
暑くって何も食べたくない、何もしたくない、
寝てるのが精一杯、ビール飲まなきゃ生きてらんない・・・
でも暑くなくても、やっぱりビールを飲んで、暇さえあれば寝転んでいた。
どうやらこれは、「あつさのせい」ではなさそうだ。

ならば、馬のはいどうさんが駅のホームで帽子を忘れてヒヒンと電車に飛び乗って、
帽子を拾った狐のとりうちくんが自分のイカス姿にうっとりして篭を忘れて、
篭を拾った豚の三吉が風呂の道具が入っていたので風呂へ入ってシャンプーを忘れて、


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・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

ハンカチを拾った熊ののぶこさんがネッカチーフにして狐のとりうちくんとデートをして、
二人とすれ違ったはいどうさんが、
さっきの狐が被っていた帽子は自分のなくしたのとよく似ているな、
いやいや、あつさのせいでそう見えたんだと、会社に戻って行ったのは、
本当に、
「あつさのせい」だったのだろうか?
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by haruno-urarano | 2009-08-26 16:13 | 日本の絵本

もりのなか

今日の絵本はこちら

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                           「もりのなか」 
               マリー・ホール・エッツ 文・絵 / まさき るりこ 訳
                         1963年 福音館書店



きのう、「森ガール」という言葉を初めて知った。

森にいそうな女の子?

クマみたいな、毛むくじゃらで逞しそうな女の子かな?

「蒼井優」、「宮崎あおい」・・・みたいな人らしい。

蒼井優?知らないや。

宮崎あおい?

最初、「宮里藍」と間違えた。やっぱり逞しい子のこと?

でも、クマさんとは、ちょっと違うよ~?

ああ、「宮崎あおい」って、大河ドラマに出てた子だ!

なるほど!おサルさんみたいな女の子のことね。

最近はおサルさんが人気なんだ。可愛いもんね、リスザルなんて大好き。



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サルなら森にいて 不思議はない。

宮崎あおいが森にいるのなら 森にゾウやカンガルーがいても おかしくない。

少年は 森で いろいろな動物と遊んだ。 

その森は モノクロームの森。

色は自由につけていい。



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森で ライオンたちと かくれんぼうをした 少年も

やがて 森で 赤ずきんを 見つけるだろう。

もっと 時がすぎて 冬のように枯れるころ

元少年は 森で 何を見るだろう。


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その森は どんな色に 育っているだろう。
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by haruno-urarano | 2009-08-22 09:58 | 翻訳絵本

こぶとり

今日の絵本はこちら


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             日本むかし話7 「こぶとり」  瀬川康男・絵  松谷みよ子・文  
                        2003年 フレーベル館



みなさんの知っている「こぶとり」もしくは「こぶとりじいさん」は、どんなお話ですか?


私の昔読んだのは、こんな話でした。

むかしむかし。
ある所に ほっぺに大きなこぶのある お爺さんがいました。
ある日 お爺さんは山へたきぎをとりに行きましたが、雨に降られてしまいました。
木の洞で雨宿りをしていると 外はすっかり暗くなってしまいました。
やがて どっし どっし と足音をさせ
鬼たちが集まってきました。
鬼たちは 洞の中にお爺さんがいるのも知らないで 酒盛りをはじめ
楽しそうに歌ったり 踊ったりしました。
お爺さんは踊りが大好き。自分も踊りたくて仕方がありません。
えい!っと思い切って鬼の前にまかり出て 自慢の踊りを披露しました。
あまりの上手さに鬼は大喜び。
「爺さん 明日の晩も来ておくれ。それまでこれは預かっておくぞ。」
スポン! お爺さんのこぶを きれいさっぱり もぎ取ってくれました。
お爺さんは大喜び。
家へ帰ると みんなに山での出来事を話して聞かせます。
それを聞いた 隣に住むお爺さん。これまたこぶあり爺さん。
こぶを取ってもらおうと 代りに山へ出かけます。
ところが下手な踊りに 鬼は立腹。
「帰れ 帰れ。ほら、預かり物は返してやるぞ!」



一方、松谷&瀬川コンビのこのお話はというと。


「むかしむかし ある所に」
うん、ここまでは同じ。

「ほっぺたに こぶをつけた じいさまが ふたり いてねぇ」
ほう。最初から二人だ。

二人のじいさまは 会うたびに こぶが邪魔だと嘆いておったそうじゃ。
それでついに 神さまにお願いしにいこうや という話になり
米や味噌をしょって 山のお堂に籠もったんだそうじゃ。
すると ある夜のこと。
遠くから 笛の音 太鼓の音 お囃子が聞こえてきたんじゃ。
音はどんどん近くなる。 じいさまたちは おっかねぇよう と震え上がる。
ついに。
ぐわらっ と お堂の戸が開いて 大きな 天狗どもが入ってきた。
とれれ とひゃら すととん・・・
と お囃子ばかりなのに 天狗も飽きてきてねぇ。
「つまらんなぁ、お囃子ばかりで 舞い手がおらん」
「だれか 舞い手は おらんかなあ」
ちょうどそのとき じいさまたちは 天狗に見つかってしまったんじゃ。
「ちょうどいい。 じじい ここへ出て 舞え 舞え」

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まず ひとりのじいさまが つかまった。
じいさまは 怖かったけんど 笛や太鼓が始まると あら不思議。
ひとりでに 手足が上がって お堂狭しと みごとに踊ってみせたのじゃ。
天狗たちは大喜び。だがひとつだけ 気に入らぬ。
「お前の ほっぺたに ついている そのこぶが 目障りでいかん」
あっという間に じいさまの こぶを ぽん! と取ってしまいよった。
さて次は もう一人のじいさまの番じゃ。

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天狗たちが 嬉しそうに お囃子を始めたが
こっちのじいさまは 怖くて怖くて 動けない。
「それ 舞わんかい!」
じいさま 膝はガクガク 腰はヘタヘタ 歯はガチガチ 鼻水も タラタラ。
「なんじゃい。もうちっと 威勢よく やらんかい!」
天狗の怒鳴り声を聞いて じいさま いよいよ縮み上がり
「わぁーん わぁーん」 と 泣き出す始末じゃ。
天狗たちは すっかり興醒め。
「お前のような腰抜けは 二度と見たくないわい」
ぱしっ!
と さっきのじいさまから取ったこぶを こっちのじいさまの 
ほっぺたへ くっつけてしまいよった。
こぶが二つになった じいさまは また「わあわあ」と泣くばかり。
でももう どうすることも できなかったって。
天狗は つまらなそうな顔をして さっさと 行ってしまったとさ。



この絵本は話も面白いけど、瀬川康男さんの描く天狗の表情の変化が何とも可笑しいのです。

実は、私は昔から、この「こぶとり」の話を不思議に思っていました。
なぜなら、私の知っていた話には、「意地悪爺さん」も「欲張り爺さん」も登場しないからです。
昔話というのは、大抵は悪者や意地悪な人が懲らしめられるようにできているのに、
踊りが下手なだけで懲らしめられるなんて、それはあな恐ろしや。

それはさておき。
「こぶとり」の類似物語というのは、世界中に分布しているそうです。
日本では「宇治拾遺物語」に見られ、そこでは「ものうらやみはせまじきことなりとか」と書かれています。
また、江戸初期の「醒睡笑」にも登場しています。

とある絵本作家の講演会で聞いたことですが、最近は昔話を知らない子どもが多いそうです。
その作家は「誰でも知ってる有名な話」のパロディーを作ることを得意としていますが、
元の話を知らぬ子どもの何と多いことか、と嘆いていました。
私も数年前まで学習塾で国語を教えていましたが、
「イソップ物語」を知らない中学生が普通に存在することに驚愕したものです。

元来が口承文芸ですから、昔話に「これが正解」というのはないのかも知れませんが、
一応の基本骨子というものは存在しています。
変化やパロディーを笑えるのは、基本が他にあるからなのです。


さて、現在の私。やはり「こぶとり」には、
他人を羨んだり、欲張ったりするお爺さんは出てこなくていいと思っています。
幸運も不運も、必ずしも因果応報的に現れるとは限りません。
芸は身を助けることもあるでしょう。でも、芸は身の仇なんて言葉もありますしね。
何にも悪いことなんてしてないのに、災難に遭うことだってありますよ。
ま、人生なんて、そーゆーもんですね。


ということで、私の一番共感できる「こぶとり」の解釈は、これですね。


    ・・・この物語には所謂「不正」の事件は、一つも無かつたのに、それでも
   不幸な人が出てしまつたのである。それゆゑ、この瘤取り物語から、日常
   倫理の教訓を抽出しようとすると、たいへんややこしい事になつて来るのである。
   ・・・(中略)・・・性格の悲喜劇といふものです。人間生活の底には、いつも、
   この問題が流れてゐます。            (太宰治「瘤取り」より)
   
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by haruno-urarano | 2009-08-06 17:13 | 日本の絵本

かたあしだちょうのエルフ

寂しい本だった。悲しかったような気がする。一人ぼっちだった。けど強かったんだ。

いつも見ていた。小学校の図書室で。

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今日の絵本はこちら


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         「かたあしだちょうのエルフ」   文と絵・おのき がく   1970年 ポプラ社
 



子どもというものは、気に入った絵本ばかり、飽きもせず何度でも読みたがる。
いい加減に他の本にしてよと、読み聞かせをさせられる方は、うんざりするものだ。

でもそれは、子ども時代のひとつの儀式なのかもしれない。
自分ではまだ表現することのできない何かの感情を、その本の中に見つけたのかもしれない。

だが、それはなにも子どもに限ったことではなく、
人はいつでも、お気に入りの世界に浸っていることが、一番好きじゃないか。

子どもと大人の違いを挙げるとしたら、
大人はなぜそれが好きなのか、それのどこがどんなふうに好きなのか、
それなりに説明ができるだろう。
でも子どもは、きっと、それができない。

なぜかは説明できないけれど、それを必要としている。
そこにはきっと、何かがあるんだ。
自分ではわからない、表現できない、自分の求める何かがあるんだ。
たぶん。きっと。そうだったんだろう。



学校の図書室に行くと、決まって見るのは、ムーミンの本と一本足のだちょうの本だった。
どの棚に置いてあるのか、ちゃんと知ってる。だから、
本の題名や作者なんか、覚えるつもりもなかった。

無知だった。
中学校に行くと、小学校の図書室に行けなくなるなんて、思わなかった。
だから、それっきり、会えなくなった。一本足のだちょうの本に。

時々思い出しては、会いたくなった。


  あのね、アフリカの草原かどこかの話なんだよ。
  大きなだちょうがいたんだ。
  一本足で、動けなくって、
  いつもひとりで、涙を流していたよ。でも、
  動物の子どもが背中に乗って遊んでいたよ。
  そしたらね、
  あるひ、だちょうの姿が消えて、
  大きな大きな木になっていたんだ。
  アフリカの熱い大地の、すずしい木陰になったんだよ。


いろんな人に聞いたけど、みんな知らないっていった。
本屋に行ったって、題名も作者名も知らない本は探しようがない。
唯一の手がかりは、だちょうの名前は「エルザ」。
・・・でもそれは、「野生のエルザ」のことだった。


今から15年ほど前、ついに出会えた。

「知ってる!それは、かたあしだちょうのエルフだよ!」

すごく有名な絵本だった。名作絵本と呼ばれていた。
なのにちっとも、気づかなかった。


絵本に関わる仕事をしたとき、とても大切なことを教えてもらった。

 「読み聞かせをするときには、必ず表紙から読んでください。
 絵本の題名と、作者の名前を読み聞かせてあげてください。」


私は大きくうなずいた。
せめて題名だけでも知っていれば、もっと早くに、エルフに会えたのに。

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by haruno-urarano | 2009-07-07 22:24 | 日本の絵本

おへそがえる・ごん

今日の絵本はこちら

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          「おへそがえる・ごん」 ぽんこつやまの ぽんたと こんたの 巻
                   赤羽末吉さく・え  2001年 小学館 
              (1986年福音館書店刊行→後絶版を再構成)




雨だもん、ケロちゃんのお話。

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      かえるのごんです ↓ こんちは、ごん。

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      はいこんちは、げろ。




      ごんちゃん、ごんちゃん。お腹に何をかくしてるの?み~せて。

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       ここは、ちょっと みせられない。




       あらケチね。じゃあ・・・

 

こうしちゃおっと
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by haruno-urarano | 2009-06-16 17:27 | 日本の絵本

浦島太郎

今日の絵本はこちら

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                        「浦島太郎」
         中谷宇吉郎・文 / 藤城清治・影絵 / 松本政利・写真
                    昭和26年 暮しの手帖社 発行
                   平成15年 暮しの手帖社 復刻





「ほうら。おりこうさんは、もう寝る時間だよ。」
「いやだ、いやだ。 お父さんがお話してくれなくちゃ、寝ないんだもん。」
「仕様がないねえ。ではひとつ、お話しようか。さて、何のお話にしよう。」
「浦島さんがいい。ほら、ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく・・・・って。」
「よしよし。じゃあ、ぶくぶく、ぶくぶく・・・・にしようね。
 ほうら、お布団におはいり、いい子だね。」
「はーい。わあ~、お布団、あったかいねえ~。」

                 

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・・・・・そんな会話をしながら、子供たちを寝かしつけたのかなあ。
中谷宇吉郎博士だって、お家の中では普通のお父さん。
このお話は、中谷博士が子供たちを寝かしつける時に
よく話してきかせたものでした。
元の昔話のままだと短すぎるので、なるべく長くひっぱって、
だらだら、だらだらと、話を引きのばして聞かせたそうです。

どんなふうに、だらだらお話したのかな・・・


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むかしむかしあるところに、浦島太郎さんという人がいたんだって。
知ってるでしょう、浦島さんというのは、お魚をとる漁師なんだね。
漁師って、おうちは海の近くにあるんでしょう。
だから浦島さんのおうちも、海の近くにあったのね。
海のところには、白い砂浜があるでしょう。
砂浜って、平らな白い白い砂がずっとつづいてる砂浜なのね。
その白い砂の砂浜を、どんどん歩いて行くと・・・・・・



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・・・ほうら、
とっても気持ちがよくなってきたでしょう?
こんな優しい言葉でお話してもらえたら、
どんなに幸せな夢が見られるかなあ。



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自分で声に出して読んでいても、とっても気持ちがよくなって、
だんだん眠くなってくるんだよ。


ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく。
ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく。
・・・・・・・・・・・

おまじないじゃないよ。
浦島さんが亀の首につかまって、海にもぐっていくところだよ。
中谷博士のお子さんたちは、たいていこの
「ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく」
のあたりで八分通りは眠ってしまうのだって。
だからそのあとは、声を小さく小さくして、
いつまでも、いつまでも
「ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶく・・・」
と言っていると、すっかり寝込んでくれるのだって。
そんな時はしめしめと、お話はそこでおしまい。
だけど、いつもそううまくいくとは限らないのね。突然、
「まだもぐるの?」
と、聞かれることがあるんだってさ。
そういう時には、仕方がないからお話の先を続けるのだってさ。



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この絵本が最初に出されたのは、
戦争が終わって、まだそんなに経っていないころのことでした。
藤代清治さんが「暮しの手帖」に影絵の連載を始めたのは昭和23年、
24歳の時でした。
当時はまだ、白黒写真だったのですね。

本のあとがきには、中谷さんと藤城さんと松本さんが、
影絵を撮影している貴重な写真が掲載されています。


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冷たーい雪の研究をした中谷博士ですが、
ぽっかぽかに温かいお父さんだったのですね。



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ぐう、ぐう、ぐう・・・


・・・おや?
みんな寝ちゃったの?

よしよし、いい夢見てね。
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by haruno-urarano | 2009-05-22 22:33 | 日本の絵本

おじいちゃんがおばけになったわけ

今日の絵本はこちら

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                 「おじいちゃんがおばけになったわけ」
           キム・フォップス・オーカソン 文 / エヴァ・エリクソン 絵
              菱木 晃子 訳   2005年    あすなろ書房




大好きなおじいちゃんが 突然いなくなってしまいました。
心臓発作で 道でたおれて 死んでしまったのです。
悲しくて悲しくて エリックはたくさん泣きました。



おじいちゃんのお葬式があった夜のこと
エリックの部屋に おじいちゃんが現れました。
たんすの上にすわって ぼんやりしていました。



どうやらおじいちゃんは おばけになったようです。


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でも 「おばけの本」を調べると
「この世にわすれものがあると 人はおばけになる」
と書いてありました。


いつまでも おばけのままでいるわけにもいかないので
おじいちゃんとエリックは わすれものを探しに出かけました。


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おじいちゃんの家で 懐かしい写真を見ると 
おじいちゃんは いろんなことを思い出しました。


あにきからもらった 赤い自転車。  
おばあさんとの はじめてのデートとキッス。
庭でとれた イチゴの味。  


でも おばけになった原因のわすれものは そんなことじゃないようです。



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別の晩、ふたりは町に出てみました。
おじいちゃんは いろんなことを思い出しました。


体育館でボクシングを見たこと。  
友だちと酒を飲みすぎたこと。
空き瓶に手紙をいれて 海に流したこと。


でも おばけになった原因のわすれものは そんなことじゃないようです。


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別の晩、おじいちゃんはエリックの部屋の たんすにすわって
にこにことしていました。
そしてエリックとふたりで ふたりの楽しい思い出を語り合いました。


遊園地で目がまわるまで ジェットコースターに乗ったこと。
エリックがサッカーをしていて 庭のチューリップをだいなしにしたこと。
映画のとちゅうで ぐうぐうねちゃったこと。
おじいちゃんがこっそり歌う 「おしりのうた」がおもしろかったこと。


おじいちゃんは やっと思い出しました 何をわすれていたかを。


でも もう おじいちゃんの目は 笑ってはいませんでした。


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おじいちゃんの わすれものは






いちばんだいじな 孫のエリックに






「さよなら」 をいうのを わすれていたことでした。







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by haruno-urarano | 2009-05-06 14:47 | 翻訳絵本