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カテゴリ:日本の絵本( 69 )

安野さん2018年6月新刊3冊

3月に92歳になった安野さん。
福音館書店から6月に3冊も新刊が出ました。

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「しりとり」は、月刊こどものとものソフトカバー。
ソフトカバーのこどものともは、ほとんど購入したことがないのだけれど、今回は迷わず購入。

「旅の絵本」は、旅人が前回日本に来たので、もしやこのままアジアを・・・
と思ったけれど、9冊目はスイスへ行ったのでした!
もちろんスイスに海はないから、旅人は陸路でスイスに入ります。
どうやらイタリアからやって来たらしい。(そこまでは何で来た?)
スイスの風景に隠された、または込められた、あれこれ。
「旅の絵本」もVまでは「絵」だけの本で、自分の力で絵の中に隠された物語を探していましたが、Ⅵのデンマーク編(というよりアンデルセン編という方がいいかな)からは、安野さん自身による解説が加わり、安野さんの思いとともに絵を旅することができるようになりました。
今回のスイス編は、解説がなければ自力ではほとんど旅ができませんでした。
スイスの山、町、村、そして歴史も少し。こうやって興味が広がってゆくのです。

そしてもう1冊、「かんがえるこども」。これはエッセーです。
安野さんのエッセーとしては、ずいぶん薄い本ではないかと思います。
いつでも安野さんの本は、考えさせられる本でした。
安野さんの本は、いつもあとがきから読みます。
何の本にだったか、確か安野さんは、あとがきを最初に書く、と書いてあったような気がします。それを読んだとき、自分が安野さんのあとがきを最初に読むのは、正しい安野さんの本の読み方だったんだ!と大喜びしました。

安野さんが学校の先生をしていたころ、もしも自分がその学校の生徒で、安野さんに教えてもらうことができていたら、きっと自分は、勉強が、考えることが、好きになっていたに違いない。(と、勉強嫌いを他人のせいにする)
それにしても50年前。安野さんの教えた生徒の保護者の中に、福音館の松居直・現相談役がいらしたとは・・・これはもう、歴史的邂逅としか言いようがない。
感涙。




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by haruno-urarano | 2018-07-16 18:47 | 日本の絵本 | Comments(0)

廃園の草

昨年はずいぶんな量の古本絵本を収集しました。
その中でも自分の心中の大物のうちの一冊。

武井武雄さんの「廃園の草」です。

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       武井武雄 「廃園の草」 1963年 中央公論社


署名入り、限定680部のうちの、これは567部目の一冊です。

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当時の価格で、定価5500円!一体どんな人が買ったのか・・・
自分のために買ったのか、それとも子どものために買ったのか・・・
どうして手放してしまったのか、どんな人の手を経てここに来たのか・・・
古本を手にすると、いろんな空想を巡らせます。


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by haruno-urarano | 2015-01-25 11:58 | 日本の絵本 | Comments(0)

こどものとも復刻版

古本で「こどものとも復刻版 創刊号~50号」を手に入れた。

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こどものとも復刻版(創刊号~50号) 1989年 福音館書店


4冊欠けているのだけれど、値段も安かったので、思い切って買ってしまった。

ちょっと開いて、わくわく。

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ここまで開けると、どきどき。

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「こどものとも」の月刊本は、自分の子どもの頃にはあったけれど、
大人になるまで触れた記憶がない。今も特に意識して見ることは滅多にない。
ハードカバーになって出版された絵本は随分読んでいるし、持ってもいるけど、
特に「こどものとも」だから選んでいるわけではない。
だから、4冊欠けている復刻版でも、さほど気にせず購入した。


だけど、46冊をど~んと広げてみたら、
ひどく興奮。

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もう、やられてしまった。
今は4冊欠けているのが、口惜しくてたまらない。

第1号の表紙、この一冊だけで、もうノックアウトされてしまった。

創刊号から50号までは、自分の生まれる前の時代。
今もハードカバーで手に入る数少ない絵本を除いては、はじめて目にする絵ばかり。
1956~1960年までの、レトロ感あふれる作品ばかり。
大好きな世界だったのだ。

なんと!
「ぞうのたまごのたまごやき」も「おしゃべりなたまごやき」も、
ハードカバー絵本とは絵が違うんだ!
以前、赤羽末吉の生誕100年展で、「スーホーのしろいうま」の絵が違ったのを見て驚いたが
(そして前の絵の方が好きだと思った)
なんだ、そういう本が、けっこうあるんだ!

欠けている4冊の中に、これは見たかった!と思う号があって本当に残念。

次の51~100号も、見たい本がたくさんある。
なんと90号は、北杜夫が話を書いている!!!これは絶対買わなくちゃ~。
でも正規の新書価格は高くて買えない。お金をためて、また古本を探すぞ!


福音館こどものとも復刻版の内容は → こちら
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by haruno-urarano | 2013-07-01 10:36 | 日本の絵本 | Comments(2)

木の祭り

今日の絵本はこちら。

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  「木の祭り」  新美南吉 作 / 司修 絵
       2002年 にっけん教育出版社


表紙の絵を見たとき、
クリスマスツリーのまわりに雪が舞っているみたいだと思った。


こんなふうにロシアのイコンと一緒に並べると、クリスマスムードも高まる。(かも)

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でもこの話の季節は今。だってこれは、蛍の光。

絵を描いた司修さんは、我が郷土出身の画家なのです。
この人の描いた絵本は、とにかく絵がきれいで、全部好き。(知っている本は)
新美南吉は大好きな童話作家なのだけど、この絵本は司修さんが好きなので買った本。

野原にぽつんと、木が立っていた。
白い美しい花が咲いたのに、
めったに人が通らないから、誰にもほめてもらえなくて、
木はつまらないと思っていた。

でも人は気づかないけれど、木の花の香りが風に乗って漂い、
ちょうちょうたちが「あの木」に花が咲いたことに気づいた。
ちょうちょうたちは相談をして、木のためにお祭りをしてあげることにした。
途中で一頭のしじみちょうが、一匹の見たことのない虫に出会い、祭りに誘った。
その虫は蛍。
でも蛍は夜の虫、ちょうちょうは昼の虫・・・。

蛍とちょうちょうは、一緒に木の祭りを楽しめるのだろうか?


今年は新美南吉の生誕100年。
たった29年しか生きなかった。
もっともっと生きていたら、どんな話を書いてくれただろうか。
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by haruno-urarano | 2013-06-24 19:17 | 日本の絵本 | Comments(0)

ガッタンゴットン

今日の絵本はこちら

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    「ガッタンゴットン」 スズキコージ
         2006年 平凡社
  

「ガッタンゴットン」という列車の音が好き。

夜汽車に乗って「ガッタンゴットン」
心地よい響きを枕に、わくわくしながら旅に出た。
朝方止まった駅のホームで蕎麦や駅弁を朝食にした。
生まれて初めて乗った寝台列車は3段目で、
嬉しくて嬉しくて眠れなかった。

ローカル鉄道を「ガッタンゴットン」
列車の窓を開けて沿線で見かけた人に手を振ると
ほとんどの人が手を振り返してくれた。
学ラン姿で自転車にまたがった高校生の集団が特に面白かった。

次の列車まで何時間もあるときは
隣の駅まで線路伝いに歩いて行った。
「ガッタンゴットン」貨物列車が近づくと
線路脇によけて運転士さんに手を振った。
ほとんどは「ポッポ~~~」と、汽笛の返事がかえってきた。

また「ガッタンゴットン」の旅がしたい。

 

一両編成の貨物列車の運転士はトナカイさん。
北の国からりんごを積んで、
クマに押されてガッタンゴットン出発進行!
行き先は・・・どこだろう?
アラビア風の建物だなぁ。でもこの火山はアフリカみたいだなぁ。
途中で貨物が増えていく。
おや、いきものも増えていく。
ガッタンゴットン
停車駅は「ハベラスト ランパ」と「ハベラスト ソンテ」
「ハベラスト」って何て意味だ?どこにあるんだ?
わかれば行ってみたいなぁ。
ガッタンゴットン
山あり谷あり川あり
そしてついに海に出た。
その先はどうやって・・・?
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by haruno-urarano | 2013-04-26 17:40 | 日本の絵本 | Comments(2)

天才バカボンの幸福とは今日もおひさまが昇ること

今日の絵本(?)はこちら

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「天才バカボンの幸福とは今日もおひさまが昇ること」
   絵 赤塚不二夫  文 杉田淳子 2012年 飛鳥新社

 
最近つくづく思ったことがある。
「これでいいのだ!!」って、何て素晴らしい言葉だろう。

そしたらこんな本があるのを知った。
さっそく購入ボタンを押して、ワクワクしながら届くのを待った。


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笑った笑った。すごく笑った。
すぐに友達に教えてあげたくなった。

本を開くと、
右ページには「幸福とは・・・」の定義がひとつ、
左ページには言葉に合わせたバカボン漫画の1コマが。

「幸福とは今日もおひさまが昇ること」
「幸福とは新しい自分と出会うこと」
「幸福とは思いがけずに生まれたひまな時間」
「幸福とはいつかかなう夢を持つこと」

・・・なんだ結構普通の言葉じゃないか、と思うでしょ?
漫画を見てごらん、何度読んでも笑えるよ。

それでいながら唸らせる。
やっぱりバカボンは天才なのだ。
うん、やっぱり、「これでいいのだ!!」

たった1000円で、心スッキリ。
お勧めの一冊です。

声に出して読んで、自分の笑い声を聞くのも、またいい。
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by haruno-urarano | 2013-03-28 11:32 | 日本の絵本 | Comments(4)

「おへそがえる」復刊決定!!

大好きな大好きな大好きな おへそがえるのごんちゃんが、
ついに福音館から復刊されることに決定!

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こんな嬉しい日が来るなんて!願い続けた甲斐があった!

つい先日、安野さんの「旅の絵本」の日本編が出るって知ったばかりなのに、

今月はまったく、なんてなんてなーんてツイテルんだ!!

復刊ドットコムに寄せられた「おへそがえる・ごん 全3巻」のリクエスト数は148票だったって。もちろん私の清き一票も入ってるよ!

それだけじゃない。2年前だったか、購入した絵本が破れていたので福音館書店に交換してもらったとき、ごんちゃんを復刊してくれって直談判だってしたんだからっ!!

とにかくとにかく、モーレツに嬉しい。

5月には安野さんの旅の絵本。6月にはごんちゃん全3巻。

今年の上半期はゴキゲンに過ごせそう。

福音館の告知ページ→ おへそがえるごん 2013年6月復刊予定
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by haruno-urarano | 2013-03-18 19:18 | 日本の絵本 | Comments(2)

「旅の絵本」、ついに日本へ!!

安野さんの「旅の絵本」シリーズが
やっとやっとやっとやっと、やーーーーーーーっと、日本へ来る!

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この日が来るのを何十年も待っていたんだ。ほんとだよ。

出会ったその日から夢中になって、もう何百回見ただろう。
某国に暮らした時は安野さんの絵本も数冊持って行ったけど、
「天動説の絵本」の他に、「旅の絵本」も絶対に外せなかった。


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やっぱり思い入れが一番強いのは1と2だけど、
アメリカ編にセンダックが出てきた時には跳び上がって喜んだっけ。

でもそれからの20年、なぜか新しい旅に出なかった。
もう終わっちゃったのかな。せっかくヨーロッパを出たのだから、
アメリカ経由で日本に来ればいいのに、と思ってた。

20年ぶりに旅したのは、情熱の国だった。
情熱に駆られたのか、翌年も旅に出た。人魚姫の国だった。

次はどこかな。早く日本に来ればいいのにと、ずうーっと願ってた。

先を越されたというか、次は中国だった。でも感激した。
やった、アジアに来た!!!

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次こそ、今度こそ、早く日本に来て!ずっとずっと思ってた。

念願かなってこの5月、とうとう出ます、「旅の絵本VIII 日本」


  → 福音館書店 ついに、日本の旅へ! <『旅の絵本VIII』2013年5月下旬刊行予定>


5月の日本、旅には絶好の季節。私も今年は旅に出よう。

それにしても長かった。でも願いは叶った。

安野さん、次はどこですか?これからも願い続けます。
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by haruno-urarano | 2013-03-11 10:06 | 日本の絵本 | Comments(0)

シャカ

長い間ほったらかしになってしまった。

毎日疲れて、何もする気にならない。

とりあえずお盆も近いし、こんな絵本があるんだよってことで。



今日の絵本はこちら。


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              「シャカ」 油野誠一  2005年 福音館書店


釈迦の生涯を描いた絵本です。


ああ~、ネパールに行きたいなぁ。
インドも、パキスタンも、ブータンも、ミャンマーも、それからスリランカにも行きたい。

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でもとりあえず、奈良に行きたい。


そうそうこの絵本、かなりの大型本なのだけど、お値段なんと1500円。
このサイズでこのページ数で、しかもこの内容なら、普通2000円はすると思うけど。

お求めやすいお値段です。
お釈迦様の生涯の入門書に、ぜひどうぞ!

あら、油野誠一さんって、大分県臼杵市の出身なんだ!
大好きな国東半島~!国東にも行きたい!

  油野誠一さん公式サイト
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by haruno-urarano | 2012-08-10 22:55 | 日本の絵本 | Comments(0)

おみせ

今日の絵本はこちら

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                  「おみせ」 五十嵐豊子 1980年 福音館書店



日本各地でスケッチされた、懐かしい「おみせ」がいっぱいの絵本。
駄菓子屋、荒物屋、魚屋、おもちゃ屋、洋品店、果物屋・・・
木造で、瓦屋根で、ビニールの日除けがあって、
店先には赤い公衆電話と10円のガチャガチャがあって、
煙草売りのお婆さんがいて、野球帽をかぶった子どもがいて、
唐草模様の風呂敷包みを担いだ商売人がいて、
乳母車を押すお母さんがいて、自転車に乗った牛乳配達人がいて、
下駄を履いたおじさんがいて、割烹着を着たおばさんがいて、
そうそう、なぜか家の中に車がしまってあるけど、そういう家が、近所にもあった。

1980年なんて、そんな昔じゃないように思うけど、もう31年も前のことなんだ。
31年前、この細い路地にも、たくさんの「おみせ」があったっけ。

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ここは靴屋が2軒、隣同士にあったところ。
ここは帽子屋さん、それから旅館、そうだ麺のお店も2軒あった。
そうそう、この通りには魚屋さんが確か3軒あって、
私は高校生の頃、生の魚のにおいが苦手で、
いつも自転車で魚屋の前を通る時は、息を止めて全力で走ったっけ。
ここは団子とお稲荷とのり巻の店だった。友達が小さい頃、
母親と妹と一緒にこの店で食事をして、さて支払いの時になったら
お母さんが財布を忘れていて、家にお金を取りに帰るのに、
友達一人が人質として店に残されて大泣きしたっていう思い出の店。
ここは何の店だったかな。思い出せないや。
今でも建物は残っているけど、「おみせ」をやっているところはほとんどない。

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この絵本に載っている「おみせ」の中で、今でもやっている「おみせ」は、いくつあるのかな。

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あの頃できた市街地の新しいショッピングセンターは老朽化し、
近頃できた郊外の大型ショッピングセンターにお客を取られてなくなった。
あと数十年すぎたとき、街はどんな顔をしているだろう。
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by haruno-urarano | 2011-09-02 18:18 | 日本の絵本 | Comments(0)